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【第一回放送まで】 【1日目 第二回放送まで】 投下順に読む 時刻 タイトル 人物 機体 場所 作者 14 10 蘇れ、英雄戦記. ギリアム エステバリスカスタム F-6海底(南) ◆PfOe5YLrtI 14 30 拡散する情報――そして惑わすもの. 中条ジ・エーデルヴィンデル ダイモスガンバスター G-7基地周辺G-7上空(北) ◆JxdRxpQZ3o 14 45 さらば獅子よ!水底に眠れ! レーベンシンジ ゴライオンジャイアントロボゼルエルゴッドマーズ C-4上空(南)C-5海中(北) ◆JxdRxpQZ3o 14 45 鍛えよ、守るために. ドモンバニングダイヤシーブック万丈イルイ ボン太くんストライクノワールデスティニーキングゲイナートライダーG7 B-4街 ◆JxdRxpQZ3o 14 50 屍を越えてゆけ ガトーヴィレッタ ガンダムアシュタロンHCガルムレイド・ブレイズ C-3 ◆i9ACoDztqc 15 10 The Garden of Everything ヴァンルリトレーズカヲル ダイゼンガーフェアリオンソルグラヴィオンビッグデュオ B-3北部D-4北部 ◆MTHlZP.yU. 15 30 『ククク・・・どうしたミスト?私が慰めてやろうか?』 Dボゥイプルミスト ガイアガンダムヴァルシオン改 D-6市街地D-6 ◆nGpADDltwU 16 30 深まる泥沼、信用の価値 クルーゼディアッカテッカマンアックスDボゥイプル ∀ガンダムダルタニアスソウルゲインガイアガンダム C-7D-6市街地 ◆i9ACoDztqc
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災厄の紅き剣は水底に消えて…(前編) ◆I0g7Cr5wzA 「当たれ、当たれぇーッ!」 「どこを狙ってんだい、素人が!」 天へ伸び上がるいくつもの砲火。 デスティニーの放つ高エネルギー長射程ビーム砲は、空駆けるストライクフリーダムに触れる事すら許されない。 機体制御と火器管制を同時に行うシ―ブック・アノーの表情は、既に焦燥に塗れている。 対するアギーハは余裕がある。戦ってすぐわかった、自分に比べればコイツは新米もいいところだ、と。 「くそ、速すぎる! それになんて火力だ!」 「シ―ブック、下だ!」 地上で見上げるしかないジャミルはせめてもの援護としてアドバイスを送るが、それを忠実に実行できるかと言えばシ―ブックはまだ未熟だった。 ミーティアの高エネルギー収束火線砲をデスティニーが急加速してかわす。中のシ―ブックの身体はあまりのGに眩暈を感じた。 「シ―ブック、奴はスピードはあるが小回りが利かん! タイミングを計り間違えるな !」 「わかってますけど……! こ、この火力差じゃ押し切られる!」 「先ほどの男との戦いを思い出すんだ! その機体にできる事、できない事、全てを把握し使いこなせ!」 「そんなこと言われても……! コイツ、反応が敏感すぎるんです!」 「無理に全力で機体を操ろうとするんじゃない! 君の反応速度に合わせ、機体の出力をコントロールするんだ!」 シ―ブックの機体、デスティニーガンダム。 ザフトの新型、スーパーエース専用に開発されたこのガンダムは攻防速全てに長け、あらゆる状況に対応できる機体として仕上げられている。 対艦刀やビーム砲を始めとする多彩な武装、大型スラスターウイングによる高速機動。 掌部に実装されたビーム砲やミラージュコロイドなど、新機軸の技術も盛り込まれ隙がない。 なによりデスティニーには、ソリドゥスフルゴール・ビームシールド、そしてヴァリアブルフェイズシフト装甲という鉄壁の防御を誇る機体。 この堅牢さがあればこそ、技量で遥かに敵に劣るシ―ブックが何とか生き長らえていられるのだ。 だが多彩な武装・機能を備えるという事は、それだけ操作が複雑という事でもある。 「し、シールド……うわあっ!?」 「チィッ、中々頑丈じゃないのか。実体弾は当たっても効かないみたいだしビームはシールドで防がれる……こいつの兄弟機か? まあいいさね、だったらコイツでぶった斬ってやるだけさ!」 「損傷は無い、でもこれじゃ僕が先に参ってしまう……! こっちから攻めないと!」 ビームライフルを連射するが、白い流星は事前に打ち合わせたかのようにスイスイと光の軌道上を避けて動く。 「う、動きを読まれてるのか!?」 「マシンは良くても、パイロットが性能を引き出せなきゃ意味がないんだよッ!」 シ―ブックの操縦はとても素人が乗ったとは思えないほど鮮やかではある。 しかし、訓練されたパイロットからすればやはり稚拙。馬鹿正直に敵の現在位置に向けて撃つだけで、その先を読んではいない。 ストライクフリーダムが反転する。 既にシ―ブックは敵機が自機と同系統の機体、あるいは似たような技術で作られた物だと悟っていた。 だが、両者に差があるとすればそれはやはり追加武装の差。 ミーティアの前方に張り出したアームから光剣が出力される。否、それはもはや剣などではなく。 「ビームの丸太……!」 「もらったよ!」 「なん……とぉぉぉっー!」 直撃すれば戦艦だって真っ二つにできそうなビームソードを、デスティニーは急降下してやりすごす。 帯電した空気がデスティニーを叩く。当たれば間違いなくそこで終わりだ。 そのデスティニーの肩を蹴って駆け上がる影が一つ。 クロスボーンガンダムX1のヒートダガーがストライクフリーダムに直撃し、弾かれる。 「うっ、ぐ! この……地球人ごときが、やってくれるじゃないのさ!」 「ジャミルさん!」 「いつまでも若者だけに戦わせておく訳にはいかんのでな。ここからは私もお相手しよう」 参戦したX1を警戒してストライクフリーダムが距離を取る。 火力、機動力は負けている。それは二対一になっても同様だ。 「貴様、何の目的で私達を襲う! シャドウミラーの言葉を信じるのか!?」 「ああ? 戦闘中に一体何のつもりだい!」 「たとえ勝ち残ったところで奴らから解放される望みは薄い! ここは手を取り合い奴らに反抗するべきだ!」 「ハッ、あいにく地球人ごときと仲良しこよしなんてのは願い下げだね! あたしには心に決めた男がいるのさ、引っ込んでな!」 「地球人? 貴様は宇宙革命軍の者か!? 君も私達も巻き込まれた状況は同じはずだ、協力はできないのか!」 「ああもう、ウザったいねぇ! 辺境の野蛮人を殺すのに理由がいるのかい!」 「野蛮人だと!?」 苛立つアギーハ、そしてミーティアから雨霰とミサイルが放たれる。 「いかん、下がれシ―ブック!」 「うあっ!?」 ビームライフルでミサイルを撃ち落とす二人だが、ジャミルはともかくシ―ブックはとても手が追いつかない。 いくら避けようと撃ち落とそうとどこまでも追いすがってくるミサイルに、ついにデスティニーが呑み込まれた。 姿勢を崩し墜落するデスティニー。X1はマントを翻し追撃のビームを受け止める。 だが、動きは止まった。元々飛行能力のないX1には致命的だ。 「もらったよ、黒いの!」 「じゃ、ジャミルさん! 僕を庇って!?」 「回避……間に合わんか……ッ!」 ジャミルが強く歯を食い縛る。 ABCマントはあくまで『耐ビームマント』でしかない。連続して、あるいは強烈なビームを受ければ拡散しきれず押し負ける。 まして、ストライクフリーダムとミーティアの放つビームはどれも戦艦の主砲並みの威力。防御は無意味だ。 溢れ出した光がまっすぐにX1を狙い撃つ、 「ふもぉ――――――――――――――ッ!!」 (待てぇぇぇぇ――――――――いッ!) その刹那、凄まじい勢いで飛んできた大岩がミーティアの砲身に激突し照準を逸らす。 ビームは深く大地を抉る。だが、X1には掠りもしていない。 誰もが岩の飛んできた方向に振り返る。そこにいたのは、くりくりとした大きい目で胸を張るぬいぐるみだった。 「ふも! ふふふもふ、ふもっふ! ふもふももふ、ふも!」 (無事か!? 俺はネオジャパンのガンダムファイター、ドモン・カッシュだ! ここからは俺に任せろ!) 「いや、何言ってるか全然わからないです」 「ふも……ふもっふ」 (む……通信機の故障か? まあいい、とにかく下がっていろ) ジャミルが答えなかったので仕方なくシ―ブックが応答する。 向こうにこちらの声は届くらしいが、完全に一方通行だ。何を言っているか全く分からない。 ぬいぐるみ――誰も知らない事だが、名をボン太くんと言う――は先ほど危機を救ってくれたように、どこからか刀を抜いて空にいるストライクフリーダムへと突き付けた。 「チッ、お前もアタシに歯向かうつもり……な、なんだ!? 止めろ! そんな目でアタシをみるな!」 「ふもっふ……ふもふもふ! ふもっふふも、ふもーふ!」 (俺の知らないガンダムか……相手にとって不足はない! ガンダムファイト、レディー……ゴーッ!) 戸惑うような女の声に構わずぬいぐるみが猛然とダッシュし、ジャンプ。デスティニーの脚を蹴り三角飛び。 瞬く間にストライクフリーダムの真ん前へと躍り出る。 振り下ろされた刀は、しかしフェイズシフトを貫けない。ならば流派東方不敗の技でと拳を握るドモン(+ぬいぐるみ)。 だが、拳が放たれる前にストライクフリーダムは機体を傾けボン太くんを払い落し、再び天高く飛翔する。 「あ、アタシの傍に近寄るなぁぁぁっー!」 「ふもっふ!? ふもももも、ふもーっ!」 (待て、貴様どこへ行く!? ファイターなら正々堂々と戦え!) ふもふも言ってるボン太くんは気にしないようにしつつ、シ―ブックは素早く敵機を狙えるかチェックする。 背中のビーム砲なら十分に届く距離だが、シ―ブックの腕では命中は難しい。 遠距離からの攻撃が当たらないのなら近付くしかない。それができるのはデスティニーだけだ。 「くっ、あの高度では手が出せん!」 「僕が行きます! このデスティニーならついて行けます!」 「待てシ―ブック! お前一人では無茶だ!」 「そんな事、やってみなければわかりませんよ!」 だから、シ―ブックはジャミルの制止も聞かずに飛び出した。 それは一番強力な機体に乗りながらジャミルやドモンに守られているという、弱い自分への反発でもあった。 「シ―ブック……! くそ、この機体が空を飛べさえすれば!」 「ふふふふも、ふもっふ!」 (海賊のガンダムよ、俺をあの空まで飛ばしてくれ!) 「何だ、何を言っているのだ! 今はお前に構っている暇は!」 「ふもっふ! ふもふもふ、ふもっふ!」 (ボン太くんには空を飛ぶ機能がない! だからお前のガンダムの手を借りたいんだ!) ボン太くんはしきりに腕を振る。果ては拾った石を猛スピードでぶん投げ、大木をヘシ折った。 ジャミルはその仕草を、遊んでいるのではなく何か伝えたい事があるのではないかと思った。 「……ええと、私にお前を投げろというのか?」 「ふもっふ!」 (ああ、そうだ!) 「ば、馬鹿な事を言うな! その機体……いや、装甲服……ぬ、ぬいぐるみでは、空に跳んだところでまともに動けはせん!」 「ふも、ふもふもっふも! ふもふふふもふふもっふ!」 (フッ、流派東方不敗は常勝の拳! どのような状況であろうと俺に負けはない!) 「む……任せろ、そう言いたいのか? やれる自信があるのか?」 「ふもっふぅ!」 (キング・オブ・ハートの名に賭けて!) 丸っこい瞳の中に、ジャミルは燃え盛る炎を見た(ような気がした)。 どの道、自分に打てる手はない。ならば少しでも可能性の高いカードを選ぶべきだ。 「……今はお前に賭けるしかないか! 私の名はジャミル・ニートだ!」 「ふもふもも! もふもっふ!」 (ドモン・カッシュだ! 頼むぞジャミル!) 「ええい、少しはまともに喋ってくれ! とにかく、行くぞ!」 「ふもぉー!」 (いざッ!) X1がスラスターを全開にし、跳ぶ。 だが重力は振り切れない――跳躍の限界点。 そこでX1は右腕を振りかぶる。 限界まで体を捻るX1、伸ばした腕の中にいるのはボン太くん。 「うおおおおっ!」 「ふも! もふふ! ふもおおおおおおおおおおおおっ!」 (超級! 覇王! 電影だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!) 射出、などと上品なものではない。ただ全力で腕を振り抜くだけだ。 ボン太くんもまた、あらん限りの力でX1の指を蹴る。 その結果、X1の中指が吹き飛び――ボン太くんもまた空を駆ける流星となる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ト、___{ ト、{ < >- }┼⌒ヽ \ \ ヽ // / | / {{ _}_|≧、 \i / /{ / /├‐--、___r ´ ...... ヾ | ________∧,、l/ ! { /.ヽ!.. j⌒ヽ.... H l }________  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` `  ̄ .∨l/|.... /j \ ノ | i__ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ トr─ 〈 -`  ̄}N ̄ レ┤ { レ! __...._ _」 |) } ヽ ! ´ -- `` \ j丿 \ハ メ「 ~ヽ //レ! | ヽ、 _. 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今なら僕たちは逃げられそうですけど」 「うむ……君はあのぬいぐるみを連れて逃げろ。私はここに残る」 「な、何でですか! あの戦いに巻き込まれたらいくらジャミルさんでも!」 「厳しいだろうな……だが私は、あの少年を放っていく事は出来ん。私も、君や彼と同じ年代の頃から戦っていたからこそ、わかる。 己の全てを投げ打ってでも敵を倒そうとする兵士が、いかに悲しい存在なのかを」 「あいつを説得するっていうんですか?」 「あの女性もだ。事情はわからんが、殺し合えと言われて錯乱しているだけなのかもしれん。殺さないように無力化して、取り押さえてみるつもりだ」 「む……無理ですよ! 僕らだけでも歯が立たなかったのにあんな戦いに割って入るなんて!」 「そうだな、だから君は逃げろ。命を賭けるべきは大人だけで十分だ。特にこんな戦いを強制された場ではな」 「ジャミルさん……!」 「その話、俺も乗らせてもらおうか」 シ―ブックがジャミルに食ってかかった時、木立の中からぬいぐるみからひょっこりと人間の顔を生やした男が現れる。 「あなたは……?」 「ドモン・カッシュだ。どうやら世話になったようだな、礼を言うぞ」 精悍な顔つきの(首から下はぬいぐるみだが)男は、身体の調子を確かめるようにあちこちの骨を鳴らしながら言う。 驚いた事にそれほどダメージはないらしい。あるいはこの短時間で回復したか。 本当に人間なのかよ、とシ―ブックは疑ってしまった。 「いえ、助けてもらったのは僕の方ですから。大丈夫なんですか?」 「鍛えているからな……問題ない。それよりジャミル。俺も付き合うぞ」 「それは有難いが、いいのか?」 「ああ。あの少年、まるで昔の俺を見ているようだ。今のあいつは目の前の敵しか見えてはいない。 あれでは誰彼見境なく襲いかかってしまうかもしれん、見過ごすわけにはいかん」 「そうか……ならドモン・カッシュ。当てにさせてもらうぞ」 「俺もだ、ジャミル」 鋭い眼差しで拳を(ぬいぐるみのモコモコした手だが)突き上げる男。 その姿からは己の強さに絶対の自信を持っている事がうかがえる。 だがやはり、シ―ブック的にはぬいぐるみじゃ無理だろとしか思えなかった。 「で、でも待ってください! そのぬいぐるみじゃどうやったって無理でしょう!」 「わかっている。だからあれを使う」 そこでドモンが示したのは、乗り捨てられていたキングゲイナーだ。 「あれ……って、キングゲイナー?」 「ほう、あれもまたキングの名を持つか。丁度いい……!」 ドモンは笑みを浮かべると、猛然とキングゲイナーへと走り寄る。 キングゲイナーはデスティニーのフラッシュエッジによって左腕から胴体に掛けて損傷してはいたが、それだけだ。 ドモンが乗り込むとすっくと立ち上がった。 「行けそうか、ドモン?」 「ああ。モビルトレースシステムとは勝手が違うが、何とか動かせそうだ」 「そのぬいぐるみは……脱がないのか? 動きにくいだろう」 「いや、心配無用だ。作業用にかどうか知らんが、手先は細かく動くようになっている。 センサー類もあるし、いざとなれば脱出装置にもなるのでな」 「そ、そうか……ならいいのだが。シ―ブック、君は退け。そうだな、西の市街地に行って身を隠すんだ。私達もすぐに」 「僕も残りますよ、ジャミルさん」 そう言うだろうと思っていたので、シ―ブックは用意しておいた言葉を返す。 相手が反論する前に機体をX1の手の届かないところへ浮遊させて。 「む、だが」 「敵を倒すんじゃなくて、取り押さえるんだ。一人より二人、二人より三人の方が確率は高いはずです」 「……危険だぞ」 「わかってます。でも、やるって決めたんだ。だからあとは何も考えずに走るだけ――でしょう?」 「シ―ブック……」 「許してやれ、ジャミル。男がやると決めたんだ。中途半端な覚悟じゃないだろう」 「ドモンさん」 「だがシ―ブック。共に戦う以上は足を引っ張るんじゃないぞ」 「わかってます! そりゃ僕はお二人に比べりゃ未熟かもしれませんが、やれる事をやるだけです!」 「良い返事だ。では……行くぞ!」 そして、オーバーマンと二機のガンダムは戦場に舞い戻る。 ストライクフリーダムのドラグーンを、スレードゲルミルの斬艦刀がまとめて薙ぎ払った瞬間だった。 まずはデスティニーがビーム砲をぶつかり合う二機の中間へと撃ち込み、動きを止める。 「俺があのデカブツとやる! お前達はガンダムを頼む!」 「了解だ!」 「はい、わかりました!」 剣戟戦闘、つまりは近接戦ならドモンの土俵だ。 サイズの差をものともせずキングゲイナーは剣鬼へと向かって走る。 突然飛び込んできたキングゲイナーを前にスレードゲルミルの動きが止まる。 ドモンの視界の端で、ジャミルとシ―ブックがストライクフリーダムを追い立てるのが見える。分断は成功だ。 ◆ 「何だよお前! 邪魔すんな!」 「そうはいかん! 俺の名はドモン・カッシュ、ネオジャパンのガンダムファイターだ! お前の名は何と言う!?」 「はぁ!?」 「ファイターが名乗ったのだ! 貴様も名乗るのが礼儀というもの!」 「知るかよ、どけぇ!」 「ふっ、踏む込みが足りん!」 横薙ぎに振るわれた斬艦刀を、回転しながら倒れ込んでかわすキングゲイナー。 直上を通りすぎる刃に合わせチェンガンを叩き付ける。 加速のベクトルを水平から斜めに逸らされ、斬艦刀が空へと吹き上げられた。 「う、嘘だろ!? こっちの腕の方が大きいのに!」 「もう一度言う……名乗れ、小僧! それともお前は、自分の名前すら満足に言えない情けない男か!? 「うるさいな! 名乗れって言うなら名乗ってやるさ! 俺はシン・アスカ! ザフト軍ミネルバ隊所属のパイロットだよ、これでいいか!」 「シン・アスカ……では、シンよ! 改めて言おう。お前にガンダムファイトを申し込む!」 「が、ガンダムファイト?」 「そうだ! お前はあのガンダムに恨みがあるようだがな、その想いすらシャドウミラーの奴らに利用されているんだ! 冷静になれ、シン・アスカ! 濁った瞳では未来は見えはしないぞ!」 「うるさい! お前に何がわかる!」 斬艦刀を構え直し、頭上で激しく旋回させるスレードゲルミル。 瞬く間に体積を減らし、芯である日本刀の姿に戻る。 代わりに放たれるのは、液体金属の形状を固定するためのエネルギー。 「目の前にフリーダムがいるんだぞ、俺の家族を奪ったフリーダムが! 父さんを、母さんを……マユを殺して、ハイネまでやったんだ! なのに冷静になれだなんてなぁ……!」 シンの瞳にフラッシュバックするのは、過去――オーブを焼いたあの戦火から逃げ惑うあの日の記憶だ。 見上げた空を支配していたのは五機のモビルスーツ。 その内の一機――フリーダム。死を告げる天使。 「できる訳ないだろおおおっ!」 「むうっ!」 飛来する雷光を、キングゲイナーは踊るようにステップを踏んで避ける。 操るドモンは、しかし直撃を受けていないにも関わらず痛ましい表情を見せる。 「そうか、お前も家族を……。だが、それを聞いたら尚更俺はお前を止めねばならん! 怒りや憎しみに身を任せ戦っても何も得られん。ただ全てが零れ落ちていくだけだ。過去も、現在も、そして未来も!」 「知った風な事を言うな! アンタに俺の何がわかるって言うんだ!」 「わかる! 俺もお前と同じく、一度は復讐に全てを捧げた身だからだ!」 「え……!?」 顔面へ向けて飛んできた雷撃を、鈍い反応の左腕で握り潰す。 揺れるキングゲイナー。ドモンは心中で謝罪しつつ言葉を紡ぐ。 「かつて俺は母を失い、父を投獄され、ただ一人残った肉親である兄を無知ゆえの浅はかさで仇と追い求めた。 だが、違った。兄は俺の事をずっと見守っていてくれた。仇などではなかった! 俺の怒りと憎しみは利用されたのだ。全ての元凶でありながら俺を謀った男に!」 全ては浅はかだった己の弱さゆえ。 ドモンが抱える消えない棘――同じ道を、少年はそうと気付かずひた走っている。 だからこそ、止めねばならない。他の誰でもない、その痛みを知っているドモンこそが。 「俺はそれに気付かないまま無為に突き進み、俺を支えてくれた友や一番大切な人を傷つけてしまった……。 だからこそ、わかる! 今のお前はかつての俺なのだと! 置いて来た過去に囚われ、そこから一歩も前に進めちゃいないんだ!」 「過去に囚われてるだって……?」 シンの身体が震える。 あいつと同じ事を言う――偉そうに説教するくせに自分はあっさり撃墜された、あの口だけの隊長と! 「復讐は意味のない事だって、無駄だから止めろって……そう言うのかよ、アンタも!」 「無駄ではない!」 力強く否定される――いや、違った。 シンを、肯定している? 「そう、失った過去のために戦う事は決して無駄ではないさ! 過去に価値があるかどうか、それを決めるのは他の誰でもない、お前だからだ!」 そこから先は、記憶にある言葉とは違っていた。 頭ごなしに否定するのではなく、シンをある意味では認める言葉。 「だ……だったら!」 「だが、そのために未来まで犠牲にするのか!? もう戻れない過去を取り戻すために、これから出会う全てを切り捨ててもいいと言うのか、シン!」 男の声には力があった。 シンの頑なな心に響く、燃え盛る炎のような熱さが。 「う……うるさい、黙れ黙れぇっ! 俺にはもう、戦う事しかできないんだ……戦う事を選んだんだ!」 わからない。何故自分はここまで動揺している? 敵の言葉に揺り動かされている? それは、紛れもなくドモンがシンを『心配しているから』だ。敵であるシンを、たった今も戦っているはずの相手を。 舐められている――のではない。ドモンの声には一片の遊びもないのはシンにだってわかる。 「そうさ……俺は軍人だ! そんでフリーダムは戦場で好き勝手に暴れ回るザフトの敵だ! だったら、だったら……! 戦うしかないだろ、俺はぁぁぁぁぁっ!」 「シン……!」 だが、もうこれ以上敵の言葉は聞かない。 シンの心を包み込もうとする、理解しようとする男の言葉など――! スレードゲルミルの咆哮。 斬艦刀がその心情を映し出すように形成する、全てを砕くための刃。 キングゲイナーでは持ち上げる事すらできないような大剣を前にするドモンは、常ならば高揚する己の魂が悲しみで満ちている事を自覚する。 「弱かった自分、力無き無念、抗えなかった運命……己が許せないんだろう、シン。 本当に、お前は俺だ。お前の気持ち、俺には手に取るように分かる。 だが……だがな、シン!」 本当に、鏡を見ているようだとドモンは思う。 おそらくシュバルツは――兄、キョウジもまたドモンをこんな目で見ていたのだろう。 「憎しみの心で戦って勝利したところで、何も手に入れられはしない。残るのはただ空っぽになった自分だけだ。 俺には友がいたから、レインがいたからこそ、踏み留まれた。だから……!」 シンにも友はいるだろう。彼と共に歩き、時に道を正してくれる友が。 だが、今その人物はここにいない。ならばドモンが代わりを務めるまで。 そうする事が、ドモンを支えてくれた大切な人たちへ返せる、ただ一つの恩返し――! 「シン・アスカ!」 チェンガンを放り捨てるキングゲイナー。 武器など必要ない。魂を込めるこの拳一つあらば! キング・オブ・ハートの紋章が光り輝く。ドモンの意志に応えるように。 「その怒りを、憎しみを、悲しみを! 全て俺が受け止めてやる! お前を縛る悪夢を、一つ残らずここで吐き出していけ!」 「なっ……!」 シンは目を疑う。一瞬、キングゲイナーの身体が黄金の輝きに包まれたように見えたのだ。 「全力で来い、シン! 俺はお前の復讐を止めはせん。だが、心を憎しみで曇らせるな! 復讐を成した先に何があるのか、その手で何を守るのか、それを考えろ!」 「な、何を守るか……?」 「なるほどお前は強い。血の滲むような努力をしたのだろうな。しかしそれは悲しい力だ! 想いなき力……壊し、奪い、全てを薙ぎ払う力では何者をも守る事などできはしない!」 そしてそれは見間違えなどではなく。 キングゲイナーの『髪の毛』が逆立ち、放射される熱が風となって吹き抜ける。 キング・オブ・ハートの燃える魂が、キングゲイナーに注がれるガソリンとなって爆発する! 「俺がお前に見せてやる! 復讐のさらに先、曇りのない鏡の如く、静かに讃えた水の如き、わだかまりややましさのない澄んだ心――明鏡止水の境地を! そしてお前もこのファイトの中で掴め! 自らが進むべき未来、お前だけの歪みなき想いと力を!」 『髪の毛』が広がる。 光を背負うその姿、まさにハイパーモード。 「キング・オブ・ハートの名に賭けて、シン・アスカ! お前の魂を、この一撃で浄化してみせるッ!」 「……くっそぉぉぉおおおおおおおっ!」 シンは言い返せる言葉を見つけられない。だからこそ、剣で応える。 駆け出す、二つの『王』。 「俺のこの手が真っ赤に燃える! 迷子を導けと轟き叫ぶッ! 行くぞッ! ばぁぁぁぁく熱……!」 灼熱、光輝、破邪の拳。 その名も名高き―― 「ゴッドォォッ! フィンガアアアアアアアアアアアアアアアアァァァッ!!」 神の指が、剣鬼が突き出した漆黒の刀と激突した。 拮抗は一瞬――刹那の瞬間蒸発した液体金属、真っ向から融け裂ける斬艦刀。 そしてキングゲイナーは止まらない。 「う、うわああああっ!」 輝く王の掌が剣鬼の頭部を鷲掴みにした。 ただのゴッドフィンガーではない。いくら最強のキング・オブ・ハートといえど、気合だけで腕から炎を発現させる事などできるはずがない。 そう、これはオーバーマン・キングゲイナーに元より備わっていた力。 キングゲイナーが備える「加速」のオーバースキルにより、分子運動を超高速でプラスの方向に加速した結果生まれた灼熱。 ――オーバースキル『オーバーヒート』。 ドモン・カッシュの燃える魂――オーバーセンスが発現させたキングゲイナーの切り札。 初めて乗ったオーバーマン、モビルファイターとは全く違う操縦系統。いくらドモンでも本来のキングのようにキングゲイナーを扱う事は出来はしない。 だが、ただ一点。 心の温度とも言うべき正の感情、その爆発においてはドモンはキングに何ら劣るものではない。 何故なら、そう、ドモン・カッシュは! 宇宙に轟く一世一代の愛の告白を成し遂げた男なのだから! この赤い瞳の少年の怒りが、悲しみが、ドモンには理解できてしまう。 このまま放っておいてはいけない、力とはどうあるべきか、それを伝えねばならない――救いたいという、紛れもない正義の想い。 その想いにキングゲイナーは応えた。 全てを凍りつかせるオーバーフリーズではなく、固く閉ざされた心の壁を融かし去るオーバーヒートとして。 同じくキングの称号を授かる男に、自らを委ねたのだ。 「どうした、シン! お前の怒りは、手に入れた力はこんなものか!」 「ぐうううっ!」 マシンセルの再生以上のスピードで、爆熱の爪は鬼神の命脈を絶たんと加熱する。 シンはその輝きに己の敗北を見る。 あれが炸裂した時、この苦しみから、痛みから、楽になれる――そして視界の中で、眼前の王に重なる、自由の翼。 光を湛える銃口をガンダム達に。いや、その先のシンに向けている。 家族を奪った、あの光を――俺に! 「――――――フリィィィィィダムゥゥゥゥゥッッ!」 BACK NEXT 056 忘却~たいせつなひと 投下順 057 災厄の紅き剣は水底に消えて…(後編) 056 忘却~たいせつなひと 時系列順 057 災厄の紅き剣は水底に消えて…(後編) BACK 登場キャラ NEXT 045 運命の戦士 アギーハ 057 災厄の紅き剣は水底に消えて…(後編) 045 運命の戦士 ジャミル・ニート 057 災厄の紅き剣は水底に消えて…(後編) 004 歴戦の勇者 ラカン・ダカラン 057 災厄の紅き剣は水底に消えて…(後編) 033 勇者と剣鬼 シン・アスカ 057 災厄の紅き剣は水底に消えて…(後編) 046 ガンダムファイト跡地にて ドモン・カッシュ 057 災厄の紅き剣は水底に消えて…(後編) 045 運命の戦士 シーブック・アノー 057 災厄の紅き剣は水底に消えて…(後編)
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【フルメタル・パニック!】からの出典 グルカナイフ グロック19 ソーコムピストル ハリセン フルモンティ・バクテリア ベネリM3 ボン太くん量産型 【フルメタル・パニック!】支給品解説物資リスト【Dクラッカーズ】【Missing】【されど罪人は竜と踊る】【ウィザーズ・ブレイン】【エンジェル・ハウリング】【キーリ】【キノの旅】【ザ・サード】【スレイヤーズ】【チキチキ (神仙伝/烈風伝)】【デュラララ!!】【バイトでウィザード】【バッカーノ!】【ブギーポップシリーズ】【ブラッドジャケット】【マリア様がみてる】【リアルバウトハイスクール】【ロードス島戦記】【終わりのクロニクル】【機甲都市伯林】【戯言シリーズ】【涼宮ハルヒシリーズ】【灼眼のシャナ】【十二国記】【〈卵王子〉カイルロッドの苦難】【撲殺天使ドクロちゃん】【魔界都市ブルース】【魔術士オーフェンシリーズ】【楽園の魔女たち】【現実世界】【ラノロワオリジナル】 グルカナイフ 【被支給者】ウルペン 【外見】くの字型に湾曲した大型のナイフ 【初出】第041話:運命 【原作】現実にも存在 別名ククリ、首狩りナイフ。 ネパールのグルカ族をはじめとする諸種族で使用する短剣。 農作業から戦闘まで行える万能なナイフで、鎌と同じように引くと切れる。 物を切るのに効率のよいデザインとなっており、簡単に物が切れる。 現在のネパール軍でも採用されている。 【↑1UP】 【TOP】 【1DOWN↓】 グロック19 【被支給者】風見・千里 【外見】自動式拳銃 【初出】第002話:共同戦線 【原作】宗介が携帯している。現実にも存在 使用弾薬9mmパラベラム弾、装弾数最大15+1発、全長174mm、重量665gの自動式拳銃。 命中精度が高く、全体的なバランスがよく軽いため、人気が高いシリーズ。 軽量化や寒冷地帯においても使用を可能とするため、プラスチックが多用されており、見た目は玩具の銃。 そのなかでもグロック19は小型版で携帯に優れている。 今でこそグロック26にお株を取られたがその性能は健在で、日本人の手によく馴染む大きさでもある。 セーフティ構造がトリガー部のみで、簡単にロックが解除されるため、持ち主が未熟だと引き抜く際トリガーに指をかけて暴発させる可能性もある。 【↑1UP】 【TOP】 【1DOWN↓】 ソーコムピストル 【被支給者】一条豊花 【外見】かなり大き目の自動拳銃 【初出】第022話:紅く紅く紅い薔薇 【原作】DBDにて、宗介やクルツ?とチームを組んでいるマオが使用。現実にも存在 装弾数最大12+1発。全長245㎜、重量1210gの大きさを持つ自動拳銃。 サイレンサーと相性がいいが反動がきつい.45ACP弾を用いる。 装弾数が多く、装弾不良が起き辛く、寒冷地帯でも砂漠地帯でも海水に浸しても正常に稼動する銃という米軍の無茶な要求に応じて作られた。 サイレンサーやレーザーサイト等が無加工で脱着可能だが、それに伴い大きさと重さも増えた。 その大きさと重量やマガジン脱着の面倒さから現場の評価は不評だが、総合的な性能は高く隠密戦に向いている。 【↑1UP】 【TOP】 【1DOWN↓】 ハリセン 【被支給者】ボルカノ・ボルカン? 【外見】厚すぎず薄すぎない適度な大きさの紙を屏風状に折り曲げ、下端を圧縮して固定し、 その部分を柄とした物 【初出】第062話:俺様の闘争 【原作】かなめの愛用品。現実にも存在 どこからともなく取り出されたりする、ツッコミ用の非致死性打撃武器。 【↑1UP】 【TOP】 【1DOWN↓】 フルモンティ・バクテリア 【被支給者】哀川潤? 【外見】硬い栓がされてある、銀色のペットボトルに入っている。 極悪そうな紋章と一緒に、中身の説明がフランス語で書かれている。 【初出】第321話:紅白怪我合戦! 【原作】宗介が学校に持ち込み、事故によって教室内にブチ撒けられた。 生物兵器(試作品)。人間の体温と同程度の温度でのみ爆発的に活性化・増殖する。 ポリエステルやナイロンなど、衣服に用いられる石油製品を食い荒らす性質がある。 原作では「空気感染するので感染者付近の人間は誰彼構わず被害に遭う」という設定だったが、 ロワ内では制限されて「感染者に触れなければ感染しない」という状態になっている。 活動開始から死滅までの時間は約12時間なのか数時間なのかハッキリしない。 副作用で肩こり・腰痛がとれる。 【↑1UP】 【TOP】 【1DOWN↓】 ベネリM3 【被支給者】ヴィルヘルム・シュルツ 【外見】ショットガン 【初出】第025話:図らずも 【原作】アニメ内で宗介やマオが使用していた。現実にも存在 装弾数最大7+1発。全長1041mm、重量3450gの散弾銃。 速射力を重視するセミオートと通常のポンプアクションとを切り換えるシステムを備えているのが最大の特徴。 一般的な散弾銃より集弾性に優れており、標的付近の人や物への無用な被弾は比較的避け易い。 【↑1UP】 【TOP】 【1DOWN↓】 ボン太くん量産型 【被支給者】キノ 【外見】犬だかネズミだかよく分からない謎の生き物の着ぐるみ。 緑色の小さな帽子を被っており、赤い蝶ネクタイを締めている。二頭身。 【初出】第025話:図らずも 【原作】宗介が私財を投じて知り合いの武器商人と共に開発した。 宗介が旧知の武器商と共に開発した特殊スーツ。 遊園地のマスコットキャラクター。元々宗介がとある事情でパクって以来、備品とされていたものを改良した。 ライフル弾さえストップする防弾アラミド繊維を纏い、人の体温を表示する赤外線カメラ、心音を拾う低周波センサー、ASの操縦システムを応用した筋力補助機能まで付いており、装着者は重みを感じない。 散弾銃、ライフル、サブマシンガン、ガトリング砲、グレネードランチャー等、多彩な装備を持っている。 欠点は、ボイスチェンジャーを使用しないと電子系統が上手く作動しないこと。 ボイスチェンジャーを使用すると「ふもっふ」としか喋れなくなる。 しかし基本的には高性能な特殊防護服であり、充分に実戦で使用可能。 ちなみに、宗介が現在使用しているのは改良試作型のボン太くんMK,2。額に角が付いている、指揮官用。 【↑1UP】 【TOP】 【1DOWN↓】 ←【ブラットジャケット】 ↑支給品解説 【マリア様がみてる】→
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休日の過ごし方(最強編) 休日。 学園が転移して出来たこの世界に、休日出勤などと言うサラリーマン的なものは存在しない(一部教師除く) 毎週1度、所により2度は訪れる休日。学園世界において、その過ごし方は様々である。 購買で依頼を受けたり、自主的にダンジョンに向かったりして“冒険”に明け暮れるもの。 “研究者の楽園”ザールブルグアカデミーで学業を忘れてひたすら研究に勤しみ、議論を戦わせるもの。 自らの学園で、次の“学園対抗競技大会”に向けて練習や部活動に勤しむもの。 そして、“龍使い:藤原竜之介”が選んだ休日の過ごし方は――― ―――白皇学院 コロシアム 「噂には聞いてたけど…本当にあったんだな」 目の前に立つそれ…学園の敷地内に作られたその会場を見ながら、竜之介は茫然と呟いた。 「本当にここは、同じ日本にあった学校なのか?」 白皇学院。とある世界、日本の東京にあったこの学園は、びっくりするほど金のある学園である。 何しろ通っているのが日本でも指折りの富豪の子弟とその執事、それか学園の格を上げるためにとんでもない難易度の入学試験を乗り越えた、 いわば傭兵とでも言うべき天才たち。 そんな人間ばかりが集まっているだけあって、この学園の金持ちっぷりは常軌を逸している。 地価の高い東京に路面電車が必要なほどの敷地面積があると言うだけでもその凄さは分かると言うものだ。 さて、この学園、とんでもない金持ちなだけあって、施設も充実している。 そして、学園世界にやって来てからはその施設を休日限定で貸出もやっている…とてつもない使用料がかかるが。 閑話休題。 「ほら!こっちです!」 香椎珠美が竜之介を引っ張っていく。手には2枚のチケットを手にしている。 「それにしても驚きました!竜之介の親戚だったなんて!」 「…ええ。竜之介さんとは親しくお付き合いをさせてもらってます…そりゃあもう、昔から」 若干目をそらしながら、竜之介はその“設定”に頷く…“女の姿”で。 「今日は楽しんでってくださいね!竜之介の馬鹿に遠慮なんてしないで!…まったく、せっかくのチケットなのに『すみません。 竜之介さんは急な用事で行けなくなったそうです』だなんて。しかも龍美さんに伝えてきてくれなんて無責任じゃないですか!?」 「いいえ。きっと竜之介さんも何か事情があったんですよ…お、私は知りませんけど」 龍美。それが竜之介が“女の姿の自分”のときに珠美に名乗っている名前。 学園世界に来てからも、珠美に真実は伝えられていない。 「…ま。いいです。とにかく、せっかく報道部の友達から貰ったんですし、楽しみましょう!凄いって話だし!」 この学園世界に来てから、珠美は極上生徒会の報道部に入っている。賢明の宝玉事件の後も、その好奇心は衰えることは無かった。 「はい!実は私も昨日から楽しみで楽しみで、お陰で朝から―――」 「…昨日?」 「いえ。何でもありません」 慌てて誤魔化す。言えない。遠足前の子供ばりにワクワクしていた結果、朝起きたときからこの姿で男子学生寮で過ごす羽目になったなんて。 知り合いの男ウィザード連中のお陰で大半の男子どもにはばれ無かったものの、ばれてたら大騒ぎになっていたはずだ。男子学生寮に美少女がいるって。 (―――けどまあ、よく考えたら、“試合”で興奮したらこいつの目の前で変身してたかも知れないのか…) そんなことに思い当たり、むしろこっちの方が良かったと気づく。 竜之介とて“龍使い”のはしくれ。このイベントには前から興味があったし、だからこそ珠美に誘われたときに後先考えず脊髄反射で『行く!』と答えたのだ。 「すみませ~ん。2人、お願いします」 珠美が受付のお姉さんにチケットを2枚渡す。 (…すごいな。受付からしてガルデローベ生かよ) それが学園世界でも屈指の“武闘派”として知られる学園の生徒であることに気づき、竜之介は内心舌をまく。 「…はい。確かに。お2人様、ご案内~。ようこそ、武術の祭典『D-1グランプリ』へ!」 受付のお姉さんが、元気に2人を会場内へと案内した。 始まりは、とある『同好会』だった。 新白連合学園世界支部。 元の世界では様々な武闘家が集まった不良系サークルだったと言うこの同好会は、今では1000を軽く超える『会員』と10万を超える『ファン』を持つ、 学園世界屈指のマンモス組織となっている。新島と名乗る宇宙人っぽい男が主催するサークルのモットーは… 俺よりも 強い奴と 戦いたい! そのモットーにひかれ集まったのは各学園世界に生息していた、3度の飯よりバトルが好きな戦闘馬鹿ども。 最初期は『素手のみ、武器と魔法、エネルギー弾は使用不可』だったのが、いつの間にか『武器や魔法、エネルギー弾の使用もOK』な「D-2」と言うレギュレーションが作られ、 (ちなみに素手のみのレギュレーションは「D-3」となった。もっとも中には素手だけでD-2に挑むつわものもいるが) そのD-2の上位32人のみが昇格できる「D-1」が設立された(ちなみにベスト32から外れると即D-2落ちという厳しい掟) 今ではD-1同士の試合ともなれば、こうして大きな会場を借りて行い、割と高い見物料にも関わらず格闘ファンの申込みが殺到してチケットが品薄になるほどだ。 (この辺はサークルの主催の手腕によるところが大きい、らしい) 特に今回はグランプリ。D-1ファイターが多数参加し、更には外部から招かれた招待選手とD-1ファイターたちが戦うと言う噂に、チケットは即完売。 闇取引価格は定価の30倍にも及んだと言う。 竜之介も頑張ってチケットを取ろうとしたのだが取れず諦めていたのだが、珠美がアリーナS席チケットを貰い受けてきて、竜之介を誘った。 そして現在にいたると言うわけである。 「うおおお!すっげえ!」 会場に入り、下の試合会場でウォーミングアップに勤しむ戦士たちに竜之介は思わず素に戻り、興奮の声を上げる。 「…龍美さん、格闘技お好きなんですか?」 いつもと様子が違う竜之介に若干引きながら、珠美が尋ねる。 「え?あ、その、はい…」 竜之介とて、武術家の端くれ、この手のものに興味が無いわけではないのだ。むしろ大好きだと言ってもいい。 ―――数時間後 「すごかったですね…」 ここまでとは思っていなかったらしい珠美が、茫然と呟く。 「ああ、すごかった…」 竜之介も半ば呆然とする。想像以上だった。 「さっきの試合、すごかったな…」「ああ、まさか黒竜モーニングデストロイヤーをメガ本多対空で撃ち落とすなんてな…」 「その前もやべえだろ」「ああ、史上最強のメイド決定戦!安藤まほろvs仮面のメイドガイな。名前だけ聞いてただのイロモノだと思ってたけど…」 「その前も…」「ああ、あの魔法先生、どんだけ強いんだよ。あんなでかい奴相手に楽勝だったぞ?」「その前も…」 周りもあまりにも凄い“前座”の試合に周りもざわめいている。 「これで前座だなんて…真打ちはどうなるんだ…」 想像してみて、思わず武者震いする。そしてついでに。 ぶるっ! 「…すみません。私、ちょっとお花を摘みに行ってまいります」 催したのでトイレに行っておくことにする。 「…ふぅ~」 衆人環境の中、流石に男子トイレに入るわけにもいかず、女子トイレで迅速にことをすませ、竜之介は一息ついていた。そのときだった。 「…あれ?そこにおるん、竜之介君?」 唐突に声をかけられる。知り合いの声だ。その声に竜之介は振り向く。 「え?光明さん?」 ちょっと予想していなかった顔、同じ輝明学園のウィザードにして錬金術師、亜門光明の姿に竜之介は首をかしげた。 「何でここに?」 竜之介の知る限り、亜門光明は格闘技を見に来たりはしない。休日はザールブルグで議論してるか、管理棟で開発やってるかだ。 「あぁ、今日はな、開発部のみんなときてんねん」 その疑問に、光明は笑って答える。 「新島さんがチケット人数分送ってくれはったし、それにうちらの子ぉの晴れ舞台やからな」 「…うちらの、子?」 光明の言葉に疑問を覚え、どういう意味か尋ねようとした時だった。 「――――大変長らくお待たせしました。D-1グランプリメインイベント『二大魔獣超決戦!勝つのは野生か、マシーンか!?』がまもなく開始となります。 会場内の皆さまは、速やかに席へとお戻りください」 会場内にアナウンスが響き渡る。 「おっと、始まってまう。うちもこんだけは見逃すわけにはいかんねん。それじゃな」 そう言うと光明は小走りに席へと戻って行く。 「…どういうことなんだ?」 その様子に、竜之介は首をかしげた。 「あ、お帰りなさい…あれ、どうかしました?」 席に戻り、竜之介は何となく辺りをキョロキョロ見渡す。そしてほどなく発見する。 (…あ。いた) アリーナ席の一角に陣取る、怪しげな一団。具体的には白衣率が異常。どっちかと言うと研究室とかのが似合いそうなその集団は… 「あ…あれって開発部の人たちですよね」 珠美がそれに気づき、少しだけ考え込む。 「ええ…開発部の人たちが来てるなんて珍しいなって…」 「そうですね…ああ、もしかして」 竜之介の疑問に答える形で考えていた珠美が、理由を察してほほ笑む。 「私、分かっちゃいました」 「え?本当ですか?」 「はい。報道部で聞いたんです。今日、ちょうど念入りにメンテナンスしてたって。だから…」 そして、珠美がその答えを述べようとした、そのときだった。 会場の灯りが全て消え、下の競技場だけが照らされる。 「…大変長らくお待たせしました」 その中央に立つ、司会兼ジャッジ、そしてこのサークルの主催者である宇宙人っぽい男がとうとうと語る。 「これより、メインイベント『二大魔獣超決戦!勝つのは野生か、マシーンか!?』を開始いたします。ルールは時間無制限。 判定は一切なし。最後に立っていた方の勝ちと言う、シンプルなルールです…」 そして、マイクを高らかに掲げ、大音量で喋る。 「いつものことながら、見物客の皆様には被害が及ばぬよう、会場を包む形で強力な魔法障壁を張らせてもらっていますが…今回、それでも怖い! よっていつもの3倍の強度で準備させてもらいました!会場の皆様は、是非ともこの1戦を見逃されませんよう、よろしくお願いします!」 そして、手をバッと入場口の方へ向ける。 「それではまずは招待選手のご紹介!ご入場、お願いします!」 のっそりと入って来るのは…1体の『獣』 「一見愛らしいこの姿…ですが騙されてはいけません!この姿の下に隠されたのは、凶暴なる「兵器」!まさに魔獣、魔獣と呼ぶに相応しい、開発部の至宝! 学園世界の英知を結集して作られた、極上生徒会の最終兵器…ボン太くん…ブルゥゥゥゥゥゥゥム!エディィィィショォォォォォン!」 「ふぅぅぅぅぅもっふぅぅぅぅぅぅぅ!」 学ランと学帽をかぶったその獣が高らかに咆哮を上げる。その咆哮に会場の盛り上がりは最高潮に達した。 「たいするはぁぁぁぁ…」 バッと反対側の入場口に手を向ける。 「つよぉぉぉぉい!説明不要!所属来歴一切不明!参加直後にD-1ファイターを打ち破り、いきなりD-1に殴りこみをかけた獣人族の闘士! 我ら新白連合学園世界支部の誇る魔犬…マルゥゥゥゥゥゥコォォォォォォォォ!」 「犬じゃないけんって…何度言わせればわかるんじゃぁぁぁぁぁぁぁあい!」 入って来たのはセーラー服を着た短髪の少女。犬耳としっぽが愛らしい。少女は視線だけで殺せそうな勢いで司会を睨みつける。 それを受け流し、司会が言う。 「おおっとマルコ選手、いきなり凄い怒り!ですが、今回それをぶつけるべき相手は私では無い!目の前の彼こそ、あなたが倒すべき相手なのです! 何しろ私、このボン太くんに言われたとおりにマルコ選手のご紹介に上がったのですから!」 「ふもっ!?」 ぷるぷると慌てて首を振るボン太くんin中の人。だが、そんな些細なこと聞いていないマルコはその視線を強さはそのままにボン太くんに向ける。 「おんどれぇい…ふざけた格好しとる割に、なめた真似しくさってくれたのう…」 怒りのボルテージマックス。怒りすぎて逆に冷静な口調。まさに最初からクライマックス状態だ。 「ふもっふぅぅぅ」 一方のボン太くんももはや説得とかは無理と悟ったのだろう。剣呑な表情(どんなんだ?とか聞いちゃいけない)で学ランに手を突っ込む。 まさに一触即発。 「それでは…本日のメインイベント…時間無制限1本勝負…」 いつの間にやら安全圏まで退避した司会がマイクに対して怒鳴る。 「試合…開始!」 カァァァァァァン! ゴングが会場に鳴り響き。 「ふもおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」 「ぬりゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!!」 2体の獣の死闘が始まった。 「すごいですね!…龍美さん?」 銃弾と魔法、拳と爪が飛び交う戦場に、珠美が興奮して隣を見る。 「どうしたんですか?何か顔が青いですけど」 「い、いえ!何でもありません!」 慌てて誤魔化す。 (まさか魔王がこんな所にいるなんて…) 見れば下にいた光明もあんぐりと口を開けている。予想外だったのだろう。 (…まあ、ルール守ったタイマンならいいのかな?) 目の前で完全武装のボン太くんと戦っている魔王…“狼の王”マルコ。 戦うのが3度の飯より好きな戦闘狂として知られるこの魔王は、ファー・ジ・アースの征服とかはどうでもいいらしいと聞いたことがある。 実際今回も単純に戦いを楽しんでいる様子だ。 (でも、なんでそもそもここに…?) ふと、そんな疑問も覚えたが、そんな疑問は目の前の死闘を見てたらどうでもよくなった。 魔王のタイマンなんてそう見れるもんじゃない。ここは是非楽しんでおこう。そう、思えたから。 ―――裏界 『引き分けじゃい!負けとらんけんね!』 ごく短いその便りを受け取り、彼女の今回の“雇い主”はほくそ笑む。 「そうか…ついに写し身とは言えあれと戦えるまでになったか…」 もはや部下では手に負えず、マルコを“雇う”ことにしたが、まさかそれとすら引き分けるとは思わなかった。 「素晴らしい。素晴らしいぞ!ボン太きゅんBE!」 惜しみない称賛を贈る。これでこそ、自らのコレクションに加えるに相応しい。 「モーリー様。手に入れてまいりました」 部下の落し子が自らの主、モーリー・グレイにそれを差し出す。 「うむ。では用意を」 「はっ」 恭しくそれ…『二大魔獣超決戦!勝つのは野生か、マシーンか!?~全試合内容45分~』のDVDをセットする。 「準備できましてございます」 「よし、下がれ」 頷き、部下に退出を促す。 「さて、存分に…楽しませてもらおうか」 自らのお気に入りの2匹の、壮絶なるダブルKOまでの過程を楽しむべく、魔王、モーリー=グレイは気合いを入れた。 ← Prev Next →
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宗介「こちらウルズ7、常盤台中学の潜入に成功した」 ① ② 前へ 戻る 164 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 02 49 36.60 ID 6ob3lNul0 美琴「先生!あの子の部屋に案内して!あの子確か用事があるっぽいこと言ってたわ 何か記録が残ってるかも!」 冥土返し「本当かい?君、案内してあげて」 看護師「は、はい!こちらです」 ――― ―― 看護師「ここです!で、でもロックが……!」 宗介「どけ、ここは安全かつ確実に爆h(ry」 美琴「アンタは黙ってなさい!私が開けるわよ!」 ピピー。プシュー! 宗介「あ、開いただと?今君は何を?」 美琴「あん?電子ロックなんて私の前じゃ紙屑同然よ 本来能力ってもんは工夫すりゃなんだって出来るわよ」 宗介「……工夫か」 美琴「それより何か情報を探す!」 宗介「了解した」 166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 02 51 45.34 ID 6ob3lNul0 19090号の部屋は綺麗に片付いている。そんな中で1つの電子端末を探し出すのは容易だった。 美琴「情報ロック解除!プライベート覗いてごめんね」 宗介「何かあるか?」 美琴「……あった!!これは…!?」 お前に感情を与えた布束砥信は預かっている。彼女の命が惜しければお前の感情が生まれた場所に来い。 ネットワークは使うな。一人で来い。 宗介「布束……?知っている名か?」 美琴「そんな……!!あのギョロ目が……あの子に感情を? 布束ってのは学習装置の開発・監修をした長点上機学園の学生であり科学者よ」 宗介「長点上機?少し待て、相棒に確認を取ってみる」 美琴「相棒?」 168 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 02 56 14.98 ID 6ob3lNul0 かなめ『ええ……そうよ!布束さんは私と同じクラス でもずっと行方不明らしいのよ』 宗介「……!行方不明になった日はわかるか!?」 かなめ『アンチスキルの報告によると……“8月19日”!』 美琴「……そんな」 繋がったかもしれない。自分が病理解析研究所を襲撃し、学園都市の暗部と交戦したあの日 布束はその日から行方不明になっているのだ。これは偶然とは考えにくい。 宗介「では君が暴れた混乱に乗じて彼女に感情を入力したと?」 美琴「理由はわからないけど……そう考えて間違いないわね あのギョロ目も……戦っていたなんて」 宗介「悔やむのはやってからだ!病理解析研究所に急ぐぞ!」 美琴「待って!あの日襲撃する予定だった研究所はもう一個あるの! Sプロセッサ社の脳神経応用分析所!あの子がどちらで学習装置の調整を受けたかわからないわ」 宗介「くそっ……他のミサカはわからないのか?」 169 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 02 58 15.20 ID 6ob3lNul0 10032号『結論から言うと、わかりません。あの時期のミサカたちはいろんな研究所を転々としていたため 番号が近くても研究所がバラバラでした――とミサカは懇切丁寧に説明します。 付け加えますと、そのころから19090号の“プライベート”は始まっており ネットワーク上の情報収集も困難です――とミサカは補足説明をします』 美琴「ダメか……二手に分かれましょう!」 宗介「駄目だ!君は危険すぎる!」 美琴「私はあんたなんかよりよっぽど強いわよ! あの子を助けたいの!?助けたくないの!?」 宗介「くっ……アル!」 アル《何でしょう?》 宗介「俺を脳神経応用分析所に、御坂を病理解析研究所に送れ! その後は二か所の中間距離で応援の要請があるまで待機しろ」 アル《ラージャ》 宗介「……これでいいか御坂?」 美琴「ええ、完璧よ」 170 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 01 11.64 ID 6ob3lNul0 病理解析研究所。ここは8月19日に美琴が襲撃した研究所であり今は廃墟と化している 宗介「ここでいいか?」 美琴「十分よ。ここは私が調べるからアンタは脳神経応用分析所に急いで!」 宗介「了解した」 ――― ―― 美琴「それじゃあ……!!」 美琴は自身の能力を極限まで広げ、施設の内部の状況を詮索する。 美琴(施設の動力が何箇所か生きてる!?前に調べた時には完全に死んでいたのに!?) いきなり当たりだろうか?――いや、私たちの動きを察知してのフェイクかもしれない 美琴「まあ、どの道全部ブッ潰してお終いよこんなもん!!」 172 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 03 17.77 ID 6ob3lNul0 脳神経応用分析所。美琴が向かった病理解析研究所に負けず劣らずの巨大な研究機関があり 大型のトレーラーを何台も収容出来るであろうと思えるぐらいの空間が広がっている。 宗介「アル。指示通り中間地点で待機だ」 アル《ラージャ。“例の装備”……使うのですか?》 宗介「当然だ。元々こういう任務のために開発したものだ 出し惜しみする理由は無い」 アル《そうですか、ではご武運を》 アルを見送り、施設をうかがう。 宗介(いるな) 施設から伝わるピリピリした空気を宗介は肌で感じ取った。 フェイクであれ、本命であれ、戦闘は避けられないだろう――そう確信が持てる 174 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 04 56.31 ID 6ob3lNul0 宗介「まさかこんなに早く改良型を使うことになるとはな」 そう言って宗介はおもむろに装備を整える。 そして―― ,>-、 _ `ー、;;;;;;| ... `ヽ, / ..{ ̄`ヽ,_ | }_ノ ̄`、 ヽ ./ ...,ri | `~ 〕 _,,,-一! i i { ....{;;;\_ノ} ´~| .{ `、 i i l ! ...(_);;;;;;ノ. i | r!、_ハi .. } i _}_ ...`ー´、ノ | |;;;;ノ. ! i ..... ノ i `ー-、;;;ム |0- . i ト-- ´ .. / ´" ~゙゛、、,r-一ー、 !、;;;;/ i ゙゛ ノ / v´ ̄`ヽ 、L_;;;-ー´ \/ { . `,゛ `, ../\ 、 .. ,i .. ノ i ボン太くん「ふもっふ!」 ,-一、.. `ー-一´`ー-一 ´ / /;;;;;;;;;;;`ー、_ ..._ノ_ _ノ´ `|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`、;-、_;-´;;;;;;`i´ !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;へ;;};;;;;;`i;;;;;;;;;;;;;}\ 宗介改め最新型パワードスーツ“ボン太くん”は戦場へと赴くのであった。 176 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 05 42.17 ID qbHoYUXqP ボン太くんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!! 177 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 06 25.57 ID dGBvPWk70 ボン太くんまで出すとは…やるな 179 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 06 40.53 ID 6ob3lNul0 暇だ――とスキルアウトの少年は思う。 現在地は脳神経応用分析所内。外部から来たという真っ黒な組織から与えられた任務は簡単だった 「この写真の女以外は通すな、通ろうとすれば誰であろうと射殺しろ」 スキルアウトA「おーおー相も変わらずおっかない街だねぇここは」 などと軽口をたたくが、内心びびっている。 スキルアウトA「でもまあ……さっきのお譲ちゃんは通ったし……もう誰も来ないよな? でもあれだよなァ……こういうときに限ってカツッって足音がして……そいつに俺は殺され――」 プニュ…… スキルアウトA「ひぃぃぃいぃ!?……ってアレ?」 プニュッ……プニュッ……プニュッ……プニュッ…… スキルアウトA「何だこの足音……?」 ボン太くん「ふぅぅぅうもっふ!!」 スキルアウトA「はい?」 183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 07 56.01 ID 6ob3lNul0 脳神経応用分析所、最深部。 ここはミサカ19090号から最終ロットまでが生産された場所である。 今ここにいるのは3名。ミサカ19090号と取引相手のコート男 そして人質である布束砥信だ。 19090号「や、約束通りミサカは一人で来ました」 コート男「よくできましただな。ようこそミサカ19090号」 スーツの男は30代半ばの東洋人と言ったところだろうか? 日本人かもしれない。 19090号「……あなたは何故ミサカを狙うのですか? ――とミサカは犯行の動機を探ります」 コート男「そうだな……では昔話をしようか」 19090号「???」 185 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 08 55.10 ID 6ob3lNul0 コート男「昔昔、あるところに悪い組織がありました 戦争を裏から手引きし、その収益でお金設けをする悪い組織です」 19090号「???」 コート男「そんな中、世界に1つの正義の味方が現れました――笑っちゃうよな? その正義の味方はいかなる国家にも属さない、軍事による平和維持活動を主とする 対テロ極秘傭兵組織です」 19090号「――“ミスリル”……」 コート男「おお!流石にミスリルの噂ぐらいは聞いたことあるのか。感心感心 そんなミスリルもな、悪い組織――アマルガムからすれば実は大した組織ではなかった アマルガムと比べると組織は小さかったし、技術力も1段劣っていた だがな、予想以上に頑張るあいつらに目を向けすぎてな?内側の“毒”に気付けなかったんだよ」 19090号「クーデター……?」 188 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 11 36.58 ID 6ob3lNul0 コート男「そう、幹部の一人が暴走してた。今まで民主主義だったアマルガムの指揮系統を独裁国家にまとめ上げた ――しかしその野望も崩壊したミスリルの残党に叩き潰された。 今まで通り民主主義制度を取り入れていたアマルガムなら幹部の一人がやられたぐらいでは痛くもなかったが 今回はそうもいかなかった。お陰で大変だったよ。崩壊したアマルガムを何とか形だけでも取り戻すのは」 19090号「それがミサカにどう繋がるんですか?」 コート男「おっと。前置きが長くてすまなかった。重大な話はここからさ 今のアマルガムは何とか形だけは取り戻した。だが1つ大きく足りないものがある ――技術力さ。クーデターを起こした若造が持つ知識が生命線だったんでね そいつが死んだら新たな知識が生み出せなくなる……これは非常に痛い」 19090号「そういう話でしたらミサカは力不足です。そのような知識は持ち得ていません」 コート男「俺達が欲しいのは正確に言えばその“ネットワーク”さ」 19090号「!?」 コート男「その死んだ男が持っていた知識の拠り所がね 上手くは説明出来ないんだが君たちのネットワークに酷似している部分があるんだよ それに目をつけさせてもらった」 191 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 13 30.86 ID 6ob3lNul0 コート男「そういったネットワークに接続出来る人間を俺達は『ささやかれし者』と呼んでいてね 実はこの素養がある人間を強制的に目覚めさせる技術はほぼ確立しているんだよ なに、単にクスリ漬するだけさ。簡単だろ?」 19090号「み、ミサカにもその素養があると?」 コート男「詳しくはわからない。素養があるかもしれないし、やってみたら駄目かもしれない でもやってみないとわからないだろ?やってみる価値はある。俺はチャレンジャーなんだ ただクスリ漬には条件があってね――有る程度知識・感情が成熟した人間じゃないと効かないんだよ」 19090号「それでミサカを?」 コート男「そうだ。稀に生まれてすぐに目覚める変わり種もいるが 普通なら思春期を過ぎた高校生ぐらいが目安だ。そして君にも ……いや、妹達の中で君が唯一条件を満たしている」 急激に、コート男の顔が冷酷なものになった。 自分に対してモルモット以上の価値を見出していない――そんな表情 きっとクスリ漬が失敗しても、大して気にも掛けずに次のプランに進むような男であろう。 怖い――とミサカ19090号の顔が恐怖に歪む コート男「あはは!そうさ!その顔さ!その顔こそ感情の表れ!妹達の中で君しか持っていないものだよ」 193 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 15 19.69 ID 6ob3lNul0 コート男「まさかこんな女が本当に撒餌になるとはなぁ 学園都市もこの作戦には珍しく協力的でな?安くで売ってくれたよ」 布束「な……何故あなたが……ここに来たの?」 そこで布束が初めて口を開く。布束はひどく衰弱しているのが一目でわかるような姿になっていた。 19090号「あなたは……ミサカたちに外の世界を教えてくれました。 ミサカには……感情を教えてくれました。ミサカは……あなたを見捨てない!」 そう言って19090号は隠し持っていたサブマシンガンと取り出し フルオート射撃でコート男に鉛玉をばらまく 19090号「護衛も付けずにミサカを対峙したことを後悔してください。と、ミサカは――っ!?」 コート男「何、対策はしているさ」 197 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 17 58.02 ID 6ob3lNul0 あれだけの銃弾を浴びて、有りえないことにコート男は傷1つついていない。 コート男「このコートな、鞭のように銃弾を弾くことが出来る『アクティブな』防弾衣なんだよ そして、もちろんだが護衛は付けている」 コート男がそう言うと、フードを被った2人の大男が頭上から降りてきた。 コート男「超小型AS<アラストル>、抵抗はするなよ?なるべく五体満足で持ち帰りたいんでな」 コート男「自己紹介が遅れた。俺はアマルガム幹部の一人『ミスタAu』だ 前任者の息子にあたる」 布束「に、…逃げて。こいつらの科学力は普通じゃない……!」 19090号「で、でも……み、ミサカは……」 ミスタAu「チェックメイトさ。大人しく投降――」 ピリリリリ!乾いた空気にミスタAuの携帯電話が鳴り響いた。 ミスタAu「……どうした?」 スキルアウト『ぬいぐるみが……ぬいぐるみが……ぁぁぁあああああああああああ』 ミスタAu「???」 202 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 22 10.26 ID 6ob3lNul0 『ぬいぐるみ!?ぬいぐるみが散弾銃を……!!ぁあああああ』 『な、何だアレは?……かわいい?ぬぉおおおおおおおおおおおおお』 『やめて……!そこは!そこだけは……大事な……―――ひゃぅんっ!!』 何が起きている?侵入者にせよ情報が不明瞭すぎる。人数は?装備は?侵入者の特徴は? そこがはっきりしないせいか指揮系統は完全に混乱状態だ。 19090号「……何が……?」 アラストルA《侵入者。最終エリアを突破した模様》 ミスタAu「ちっ!ってことは――」 ガタン!と正面の扉が吹き飛ばされた――その先には侵入者の姿が…… ,>-、 _ `ー、;;;;;;| ... `ヽ, / ..{ ̄`ヽ,_ | }_ノ ̄`、 ヽ ./ ...,ri | `~ 〕 _,,,-一! i i { ....{;;;\_ノ} ´~| .{ `、 i i l ! ...(_);;;;;;ノ. i | r!、_ハi .. } i _}_ ...`ー´、ノ | |;;;;ノ. ! i ..... ノ i `ー-、;;;ム |0- . i ト-- ´ .. / ´" ~゙゛、、,r-一ー、 !、;;;;/ i ゙゛ ノ / v´ ̄`ヽ 、L_;;;-ー´ \/ { . `,゛ `, ボン太くん「ふもっふ!」 ../\ 、 .. ,i .. ノ i ,-一、.. `ー-一´`ー-一 ´ / 204 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 23 02.42 ID dGBvPWk70 ミサカとミスタAuの驚いた顔が目に浮かぶわw 206 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 24 12.78 ID 6ob3lNul0 ミスタAu「あ……あれは!……ボン太くん!?」 前にニュースで見たことがある。マイアミ市警が暴徒鎮圧およびアジト襲撃用に購入した特殊スーツ。 何でも『目標の戦力を確実に削ぐためのパワードスーツ』という名目らしいが そのニュースを見た時は「馬鹿げている」としか思わなかった。 だがしかし、ミスタAuが雇った指揮系統は見事混乱。 的確な指示を出す間もなくあっという間に制圧された。 たった一人のボン太くんに対してこのザマだ。 ミスタAu「やってくれたな……ボン太くん」 ボン太「ふも!ふもふもふもっもふも!ふんもー!」 ミスタAu「くそっ……何を言ってるかわからん」 途端、ボン太は飛びだし、アラストルに肉迫した。 狙うはアラストルの関節部。 ズドン!と鈍い音が響き、一体のアラストルは崩れ落ちた。 ボン太「ふもっふ!」(クリアー!) 207 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 25 25.66 ID Jl5RPE580 シリアスなシーンのはずがどうしてこうなった 208 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 25 37.65 ID ALcuPZFb0 シュールwww 211 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 26 32.11 ID 6ob3lNul0 こいつ……<アラストル>の弱点を熟知しているだと!? アラストルはたいていの歩兵の携行火器には耐えうる堅牢な作りをしている だが、人型である以上、宿命的に関節部は弱い作りになっているのだ しかし問題はそこではない―― ミスタAu「アラストル!こいつは敵だ!応戦しろ!!」 アラストルB《ラージャ》 ――やられた!高性能なAIを持つ<アラストル>には視認によってターゲットの有害・無害を判別する。 それがどうだ。あの人畜無害なボン太くんのフォルムは“無害”と判断されたのだ。 <アラストル>が本気を出せばあんなパワードスーツでは一ひねりだ。 ここは<アラストル>に任せて一旦引き、体勢を―― その時、もう一体の<アラストル>までもが足から崩れ落ちたのだ。 19090号「ミサカをフリーにしていたのは失敗ですね――とミサカは戦術レベルでのミスを指摘します」 212 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 28 56.49 ID 6ob3lNul0 ああミスった死にたい ×高性能なAIを持つ<アラストル>には視認によってターゲットの有害・無害を判別する ○高性能なAIを持つ<アラストル>は視認によってターゲットの有害・無害を判別する ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 何てことだ。信じられない。歩兵レベルの戦闘では最強を誇る<アラストル>がこんなにも一瞬に!? ミスタAu「クソっ!」 布束「に…逃げるわ!」 19090号「逃がしま――」 ボン太くん「ふもぉぉおおおおおおおおおおおおふぅぅううううううううう」 19090号がミスタAuを追おうとしたとき、ボン太くんが鬼の形相で(表情なんて変わらないのだが)迫ってきた。 何となくだが、『伏せろ』と言っているような気がする。 ふと倒れた<アラストル>と呼ばれる小型ASを見ると、どこか様子がおかしい 19090号「ま、まさか自爆――」 215 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 31 29.29 ID 6ob3lNul0 研究所の最深奥で轟音がこだまする。 布束とミサカ19090号の上にはボン太くんがしっかりと覆いかぶさっていたため、幸運にも怪我はない 19090号「あ……あなたは!?」 宗介「危ないところだったな、ミサカ。しかし……ボン太くんはもう使えないか」 ボン太くんのスーツは既にぼろ雑巾状態だ 宗介「ふむ、防御面を強化していたのが幸いだったな」 19090号「あなたは……何故あれが自爆するとわかったのですか? それ以前に……何故ここに?とミサカは怪訝そうに尋ねます」 宗介「“ミスリル”という組織を聞いたことはあるだろうが……俺はそこの元傭兵だ。 そしてあれは<アラストル>と言って“アマルガム”という敵対組織が所持していた超小型ASだ 何回か交戦したことがある。何故ここに来たかって?それは隣の布束砥信に聞けばわかる ――そうだろ?」 布束「……じゃあ……あなたが“ジンダイエージェント”のボディーガード?」 宗介「そうだ。その様子だと……俺のところに依頼するのも一苦労だっただろう」 布束「私にはもう……これぐらいしか出来なかったから」 216 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 33 32.35 ID 6ob3lNul0 ミスタAuは怒りのあまり発狂しそうであった ・ ・ ・ ・ おのれ、またお前か――ミスリルの犬! ミスタAu「相良宗介っ!」 ミスリルで唯一のラムダドライバ搭載機のAS乗り。 アマルガムの崩壊はこいつが起点だったと言っても過言ではない。 こいつさえいなければ――ミスリル潰しに躍起になって内部の“毒”に気づかないなんてことにはならなかった こいつさえいなければ――ニケーロでミスタAgを確実に仕留められるはずだった ミスタAu「相良宗介ェ!」 まさか“コイツ”まで使うことになるとは……だがこれでアイツも終わりだ 相良宗介は潰し、ミサカ19090号はいただく。邪魔者を潰してアマルガムは復興 こんなにもいいシナリオは無い。 ミスタAu「行け。どんな手を使ってでも相良宗介は抹殺しろ」 スキルアウトのようなチンピラではなく、殺しのプロである傭兵達が動きだす。 218 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 36 03.65 ID 6ob3lNul0 ズゥゥン!と地響きが地下にこだまする。 宗介(ま、まさか……) 宗介「話は後にした方がよさそうだな。脱出しよう。アイツが体勢を立て直したら厄介だ 今ならまだ間に合う」 ――仮にだが、“アレ”が出てきたら俺達はもう終わりだ 先ほどの爆発で、宗介の通信機は壊れてしまった。これでもうアルや美琴とは連絡が取れない。 そう思いを巡らせ、宗介たちは急いで研究所から脱出を試みる。 220 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 38 14.38 ID 6ob3lNul0 地下から出ると大型のトレーナーが出入りするコンテナに辿りつく――そこには Rk-92、サベージが8機。 宗介(やはりASか……っ!!) 移動中にミサカからアマルガムのことを聞いたため、ある程度は予想出来た。 サベージが1機、2機とエンジンを始動する。 宗介(まだ間に合う……!) ボン太くんによって得られた敵の指揮系統の麻痺はまだ抜けておらず サベージに載る搭乗兵はまだ出そろっていない 宗介「ミサカ!俺がASを一機奪う!君は布束の――何をしている?」 19090号「お姉様から絶対能力進化の話は聞いたらしいですね? ……とミサカは確認を取ります」 222 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 40 11.80 ID 6ob3lNul0 宗介「それがどうした!?」 クラウチングスタートに似たポーズをしたサベージを 宗介は一瞬で背部まで登りながら答えた。 19090号「ミサカ達は…それぞれの個体には実験方針が定められています このミサカの実験目的は――」 宗介同様、19090号も一瞬でサベージの背部に登る。 19090号「『対アーム・スレイブとの戦闘対処方法~リーヴェニ編~』です ……とミサカはドヤ顔でRk-92にもぐり込みます」 223 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 42 19.73 ID ALcuPZFb0 これは熱い 226 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 44 51.85 ID 6ob3lNul0 傭兵「早く動け!!……頼むから早く動け!」 アマルガムの傭兵は焦っていた。指揮系統の混乱を突かれ、味方のサベージが二機も奪われた。 奪われた2機より早く乗り込んだ6機であるが、それでも傭兵たちは焦っている。 ――あの2人の起動が恐ろしいぐらいに正確で、早すぎるのだ。 データリンクしているのでその様子が手に取るようにわかる。 傭兵「クソ!あいつらロボットかよ!?」 起動手順がほとんどマニュアルな第二世代ASは、とにかく起動が遅い それにも関わらず、敵の2機は精密機械のように起動手順をクリアし、一番早くに乗り込んだこの機体に追いつきそうなスピードだ。 傭兵「動いた!」 間に合った。自分と同時に起動した味方が1機。急げば2機を仕留められる。 通信する時間すら惜しい……!僚機も同じ思いらしく一目散に奪われた<サベージ>へ攻撃する 227 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 48 05.20 ID 6ob3lNul0 がしかし 刹那の差で敵の2機も駆動ロックを解除し、単分子カッターをギリギリで避けた。 傭兵「なn――!?」 宗介は「何!?」と言う暇すら与えない。 宗介の<サベージ>はクラウチングスタートから更に沈んだ姿勢での<サベージ>の足に取り組み そのまま足をへし折る。 宗介「焦りすぎだ。三流以下だな」 そのまま冷静に敵の駆動部に単分子カッターを差し込む――これでもう<サベージ>は動けない。 宗介(ミサカは……!) ミサカに視線を向けると、ミサカも宗介とほぼ同様の手順で敵を沈黙させていた。 と同時に2機のサベージが動き出す。もたついていたもう2機もそろそろ動き始めるだろう。 だが宗介は焦らない。 宗介「俺と君の技能なら、突破も容易だ」 19090号『同意見です。と、ミサカは妙な高揚感を堪えつつ返答します』 宗介「こういうときは、どういう風に戦闘を始めるか知っているか?」 19090号『……?』 229 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 51 59.91 ID 6ob3lNul0 傭兵A『……あ、あいつら化物だ』 傭兵B『火器を使え!冷静に囲めば楽勝だ!』 傭兵C『よ……よし!』 傭兵D『囲め!囲め!』 宗介「……だそうだ?」 19090号『こちらも準備オーケーです』 宗介「…では行くぞミサカ」 19090号『はい』 宗介「いつでも!」 19090号『どこでも』 宗介・19090号「「ロックンロール!!」」 233 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 55 05.12 ID 6ob3lNul0 病理解析研究所。 美琴「うっし!終わり!まさかASまで出てくるとはねぇ 人間サイズのわけわからんロボは自爆するわで面倒臭いこと…… アルに電話しなきゃ」 美琴が倒した敵は<サベージ>4機に<アラストル>2機 その他雑魚大勢だった。 美琴「アル!?こっちははずれだったわ あんたの相棒から連絡あった?」 アル《いいえ、ではあちらが――》 美琴「間違いなく戦闘になってるでしょーね ASもいるだろうからあっちヤバイわよ 急いで私を迎えに来て頂戴」 アル《ラージャ》 235 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 03 59 20.45 ID 6ob3lNul0 19090号『クリアー』 宗介「こっちも終わったところだ」 4機のサベージはものの数分で沈黙した。 宗介「布束、俺のサベージの手に乗ってくれ。少々揺れるが我慢しろ」 布束『わかったわ』 嫌な予感がする。先ほどのミスタAuという男はおそらく幹部クラス。 そのような男が<サベージ>や<アラストル>程度で終わるとは思えない 宗介「急ぐぞミサカ!」 19090号『はい――っ!?熱源反応です! 目標は十二時の――』 突然、19090号の乗る<サベージ>の周りの空間が大きく歪み やがて<サベージ>を飲み込む 宗介「み、ミサカぁぁぁぁああ!!」 ミスタAu『心配するな。コックピットは避けている 死なれては困るしな』 宗介の眼前に、白銀のASが現れた そのASは―― 宗介「やはりヴェノムか……!!」 238 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 03 41.66 ID 6ob3lNul0 状況は最悪だ。 ミサカの<サベージ>は大破。戦えるのは俺の<サベージ>一機のみ しかし相手はあの“ヴェノム”。『ラムダドライバ』を登載しているのだ ミスタAu『そーら』 ミスタAuの“ヴェノム”が指パッチンのような仕草をする ――ここにいてはマズイ! とっさに宗介は崩れ落ちるように回避運動を取り そのままミサカの乗る<サベージ>のところまで転がろうとするが……左腕がない 右腕にいた布束は衝撃で気絶しているようだ。 宗介(ラムダドライバにやられたか……!) ラムダドライバは千鳥のような“囁かれし者”がもたらしたブラックテクノロジーの中でも 特に厄介な代物だ。通常の火器は力場によって一切受け付けず その力場を攻撃にも展開できるあまりにも無体な兵器……! 19090号『い、今の……攻撃は?』 ボロボロになった<サベージ>から19090号が出てくる。 深手ではないながらも傷を負っている。 240 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 06 15.55 ID dGBvPWk70 美琴はカエルっぽいサベージ倒すの躊躇ったりしたのかな 241 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 06 21.09 ID jOpVtgDQ0 サベージでラムダ・ドライバ搭載の第三世代型ASって原作でもなかった苦境だなwww 239 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 05 50.97 ID UbitLSdj0 つか白金? まさかコダール? 243 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 08 19.12 ID 6ob3lNul0 239 通常のコダールです。notエリゴール ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ミスタAu『チェックメイトだな相良ぁああ!?大人しく19090号を渡せ』 宗介「交渉が下手だな、小物。エモノの前で舌なめずりなど三流のすることだ」 ミスタAu『お前こそ下手な挑発だ。時間稼ぎしてこの状況が打開できるとでも?』 ミスタAuが言うことは正しかった。通信機がない以上、アルや御坂の援護も期待できない あいつの操縦兵としての技能は三流だろうが、ラムダドライバを使う相手にはせめてM9クラスの僚機が2機は欲しい 何か?何かいい手立てはないか? 美琴((本来能力ってもんは工夫すりゃなんだって出来るわよ)) 能力――!!しかしたかが“レベル2”の俺に何が出来る!? ほかの能力者と言えばミサカが……待てよ? 宗介「俺も……工夫してやる……!!」 247 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 14 57.79 ID 6ob3lNul0 アル《エレクトロマスター?軍曹がですか?》 美琴「そうよ。聞いてなかったの?」 アル《はい》 美琴「あいつ変り種でね。レベル2のクセにASの2倍ぐらいの主力持ってるのよ」 アル《ほう…それにしてはレベルが低いように感じますが》 美琴「体内でしか使えないのよあいつ。せっかくの出力が無駄なのよね 出せるのはせいぜい電波程度ってとこねー」 ――っ!! アル《……!?何でしょう?》 美琴「え?」 アル《いえ、何か声が聞こえたような……》 宗介《アル!!解るか?ネットワークは繋げるか!?》 アル《!!?》 248 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 15 58.68 ID ALcuPZFb0 うおぉ…そういや脳波一緒だな 249 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 17 53.63 ID 6ob3lNul0 繋げた!俺にも工夫が出来た! 俺にはいるじゃないか――『同じ脳波を持つ』たった1人の相棒が……! 宗介《アル!今状況を――》 ・ ・ ・ ・ アル《いえ、同期完了!状況は絶望的ですね軍曹》 アルの言葉とともに、宗介とアルの情報は溶け合った。 一瞬にして互いの状況が把握できる不思議な感覚 アル《私の提案は……言わなくてもわかりますね?》 宗介《ああ……!》 宗介「試してやるさ!」 ミスタAu『あん?死ねよ相良』 ミスタAuの操るヴェノムは、再度ラムダドライバを発動。 圧倒的な力の渦が、宗介の載る<サベージ>を包み込んだ 251 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 19 59.68 ID UbitLSdj0 なにこれ宗介マジ最強やん 253 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 20 20.16 ID hY0aV1cj0 なんという 254 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 21 02.23 ID KGeZtxfe0 これはつまりアルとネットワークで…え? 256 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 23 33.61 ID 6ob3lNul0 以前テッサがこう話していた。 この世には一種の精神世界であるオムニスフィアが存在し オムニスフィアは物質世界と相互干渉をする。 普通の人間も微弱ながら分子構造が揺れる程度の力場を生成しているのだ この干渉は、脳を持ち神経系を持つ人間にしか扱うことが出来ない ラムダドライバは、人型を模したASに擬似脳・擬似神経を搭載し そこに『大電力』を付加することによって微弱な力場を莫大な力の渦に変換したものであると ――つまり ミスタAu『む、無傷だと!?』 19090号『こ……この力は……!?』 アル《成功したようですね。軍曹》 262 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 31 11.63 ID 6ob3lNul0 成功した……!! アルはラムダドライバの基礎理論と美琴から聞き出した俺の出力から一つの仮定を導き出した 今のサガラ軍曹は――ラムダドライバが生身で使えると アルと同期したことにより、宗介は説明を受けるまでもなくそれを実行に移すことが出来た ミスタAu『さ、サベージがラムダドライバだと!?あり得ん!! それにこの力……』 宗介の<サベージ>が一歩近づく ミスタAu『ひぃ……!!』 宗介「怖いか?やはり三流だな」 ミスタAu『く、来るな!来るな!来るなぁぁああああ』 ミスタAuが力場をぶつけてくるが痛くもかゆくもない 当然だ、単純計算で出力が倍も違うのだから ミスタAu『サベージでラムダドライバなんて…お前一体何者なんだぁぁああ!?』 宗介「知りたいか?」 右手で保護していた布束をそっと下ろし、今度はその拳を握る 263 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 32 08.74 ID ALcuPZFb0 あのシーン(゜∀゜)キタコレ!! 266 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 36 17.70 ID jOpVtgDQ0 wktkwktkwktkwktkwktk!!!!!!!!!! 268 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 37 39.37 ID 6ob3lNul0 宗介「SP養成学校3年B組所属」 ミスタAu『やめろ……』 宗介「および護衛会社“ジンダイエージェント”副社長権実行役」 ミスタAu『来るな……!』 宗介「現在御坂美琴の護衛係の……!」 ミスタAu『うぁああああああああああああああああ』 宗介「相良宗介だぁぁああああああああああああああああ」 宗介の駆る<サベージ>が拳を突き出す すると見えない力の奔流がヴェノムを食い破る。 ――ヴェノムの防御用力場など、紙屑同然であった。 273 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 42 58.66 ID 6ob3lNul0 どうもおかしい……! “アマルガムらしき組織と接触”というアルからの報告を受けたかなめは 学園都市のセキリュティにハッキングしてみた かなめ「まるで素通りじゃない……!」 学園都市そのものに違和感を覚えたかなめは、都市の中枢部へのハッキングを試みる するとどうだろうか?まるでセキュリティなんてあってないようなものではないか かなめ「手招きされているようで気持ち悪いわね……」 そこでかなめは一通のメッセージのようなファイルを受け取った かなめ「……喧嘩売ってんのこいつ」 差出人は――アレイスター・クロウリー 278 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 47 52.25 ID 6ob3lNul0 検体名 相良宗介 能力名 虚弦斥力(ラムダ・ドライバ) 強度 レベル5 序列 学園都市“第八位” かなめは頭を抱えた……そう、これは全て仕組まれた罠だ アレイスターにとって、アマルガムの残党は罠の一つに過ぎないのだろう ――いや、そもそも自分だちが招待された時点で罠にハマっていたのかもしれない かなめ「……この落とし前…きっちりつけてもらうんだから……!!」 285 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 04 55 01.69 ID 6ob3lNul0 美琴「え~っと……あんたエレクトロマスターよね?」 宗介「肯定だ」 美琴「電気の何をどう使ったらこうなるわけ!?後学のために参考したい気分よ!!」 美琴の指がさす先には、酷い有様だった 大地はえぐれ、ASは跡形もなく消え去っている 宗介「たぶん……発電能力者なら誰もが使える力だ。多少コツはいるが 君が使えば……学園都市が消滅するんじゃないか?」 美琴「さっぱりわからないわよそんな力!」 ピーポーピーポー! 19090号「アンチスキルが来るみたいですね」 布束「そりゃあこれだけ暴れれば…」 宗介「話は後にした方が良さそうだな、全員アルに乗り込め! アル!逃げるぞ」 アル《ラージャ》 293 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 04 09.03 ID 6ob3lNul0 ―窓のないビル― かなめ「どういうつもり?アレイスター・クロウリー」 アレイスター「いきなり食ってかかるんだな……噂どおり気丈な子だ」 かなめ「世間話してもしょうがないから直接聞くわ。あんたふざけてんの?」 アレイスター「虚弦斥力(ラムダドライバ)という名前が不服かい? ……そうだな、では精神世界(オムニ・スフィア)なんて名前はどうだい?」 かなめ「何でも知ってますよって面ね……あんたには一つだけ言っておくわ」 アレイスター「?」 かなめ「あんたねぇ!中学のころ同じクラスにいた女にそっくり! 何でもかんでもわかってますよな面して黒幕気取りな陰気野郎よ!この下衆!」 アレイスター「おやおや、傷つくな」 かなめ「私たちが怯むと思ったら大違いよ!私たちは徹底的に戦う! そしてあんたの陰気な計画とやらは大失敗に終わらせてやるわ!それだけ言いに来たわ」 アレイスター「ふふふ、楽しみにしているよ」 かなめは言うだけ言い捨てて、空間転移能力者の力を借りて部屋を後にした アレイスター「手に入れた……科学でも魔術でもない虚の力を……」 299 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 11 19.00 ID 6ob3lNul0 ―翌日― 19090号「昨日はお世話になりました。……とミサカはお礼を言います」 宗介「いや、正直君の力がなければ危うい場面もいくつもあった お互い様だ……それから別件だが……これから君は当てはあるのか?」 19090号「??」 宗介「聞けば君は自分が何者かを探しているらしいじゃないか」 19090号「え、っと……その……み、ミサカは…」 宗介「その……君が嫌じゃなければ……俺と家族にならないか?」 19090号「!!?」 305 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 17 11.07 ID z1aJiFOh0 誤解させるプロ 304 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 14 03.75 ID p6neB9NhP 流石宗介 単刀直入すぎるwww 301 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 12 35.06 ID c5XoxVlx0 これはプロポーズですね 306 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 17 36.50 ID hY0aV1cj0 また電撃食らうぞww 307 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 19 45.58 ID 6ob3lNul0 19090号「え、ええええええ!?何を言ってるんですか!?ってミサカは混乱しながら問いかけます っていうかいきなりぷぷぷ、プロ……!?そんなフラグもなしに!?ってミサカはミサカは ――ああこれは上位個体です…ってミサカは…」 絶賛混乱中の19090号を尻目に、宗介はしれっと続ける 宗介「そうだ。俺の娘にならないか? 何なら姉でも妹でも、立場は何だっていい」 19090号「……はい?」 宗介「俺は結婚を約束した人がいる。そいつは頼りになる相棒でもある そして今回の作戦で俺は思った。」 19090号「……何をです?」 宗介「俺は君になら背中を預けられる。初めての作戦でそう思ったのは君が始めてだ そこで君には身寄りがないと冥土返しに聞いて…… 千鳥と、俺と、アルと、君で一緒に護衛会社をやろうじゃないか きっと楽しい毎日になる。……嫌か?」 19090号「いえ…!」 19090号「……よろしくお願いします」 ―fine― 308 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 22 02.78 ID 6ob3lNul0 こんな夜中にお付き合いいただきありがとうございます 後半を大幅に削ったため、改行規制食らったり物語が矛盾したりといろいろgdgdしてしまいました 申し訳ありません 313 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 22 49.55 ID ALcuPZFb0 なんだこの鋭すぎるフォークはwww 315 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 23 48.95 ID qIWcXzvX0 こういうさっぱりしたSSはいいな 楽しかったよ 1乙 321 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 27 11.21 ID ALcuPZFb0 削った……だと……? どんな部分を削ってどんな矛盾が生じたんだ? 324 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 29 18.15 ID 6ob3lNul0 三流の手前に第三世代ASであるシャドゥとの戦闘 ミサカと連携して倒すという構想だったが どうもOMFの焼き増しで冗長だったから削った その際生じた矛盾は気がつけば布束握り潰してた 329 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 32 37.94 ID ALcuPZFb0 布束握り潰してた クソワロタwww 368 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 13 03 00.80 ID 9yeAHSsQ0 19090号がヒロインのSSとか初めて読んだわ 目の付け所が違い過ぎるし面白い 319 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01 /17(月) 05 25 58.01 ID jOpVtgDQ0 乙 クオリティ高かったわ 何より 1のフルメタ愛が伝わったwww 前へ 戻る
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◆i9ACoDztqc 話数 タイトル 登場人物 登場機体 036 超変身! 俺の名前を言ってみろ! エルデアックスジ・エーデル ダイターン3ソウルゲイン量産型ボン太くん 042 破滅を望む者、破滅を呼ぶ物 コウミストクルーゼ甲洋 ∀ガンダムヴァルシオン改アカツキバルゴラ・グローリー 045 運命の戦士 ジャミルシーブックアギーハ弁慶 X1キングゲイナーフリーダムディスティニー 051 悪意の捻転 シリウスウンブラ パワーライザーケンリュウ 055 世界~じぶん~ ギリアムウォーダンイネス一騎真矢 ブラックサレナアストレイレッドフレームクロガネアルトアイゼン・リーゼヴァイスリッター 063 強さの理由 暗黒大将軍ロムカノン セレブレイダーゴッドガンダムクストウェル・ブラキウム 074 The Hero ティンプヤマダプル翔子 テキサスマック(PK)ソーラーアクエリオンガイアガンダムウイングガンダムゼロカスタム 075 ビッグデュオ・炎 トビアトレーズカヲル オーグバリューソルグラヴィオンビッグデュオ 076 『 』~くうはく~ 甲洋 バルゴラ・グローリー 077 人間として 万丈バニング トライダーG7ストライクノワール 086 映像の世紀 アックスガトー ソウルゲインアシュタロンHC 091 真実は遠く、未だまどろみの中に アポロ ダンクーガ 093 take the wave アルベルトギリアムプルDボゥイ エステバリスカスタムガイアガンダム バトロワのプロ -- 名無しさん (2010-02-07 15 58 13) 熱血、欝、無情と満遍なくこなす。プロフェッショナルなのではずれが無い。 -- 名無しさん (2010-02-07 20 47 43) 名前 コメント
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支給機体 機体名 出典作品 初期機体所持者 R-GUNリヴァーレ スーパーロボット大戦OGシリーズ レイ・ザ・バレル ZZガンダム 機動戦士ガンダムZZ 藤原忍 ∀ガンダム ∀ガンダム コウ・ウラキ アカツキ(シラヌイパック装備) 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ラウ・ル・クルーゼ アストレイレッドフレーム 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY ウォーダン・ユミル アルトアイゼン・リーゼ スーパーロボット大戦OGシリーズ ギリアム・イェーガー ウイングガンダムゼロカスタム 新機動戦記ガンダムW Endeiss Walts 羽佐間翔子 ウォドム ∀ガンダム カラス ヴァイスリッター スーパーロボット大戦OGシリーズ 遠見真矢 ヴァルシオーネR バンプレストオリジナル イスペイル ヴァルシオン改 スーパーロボット大戦OGシリーズ ミスト・レックス エヴァンゲリオン初号機S2機関搭載 新世紀エヴァンゲリオン 剣鉄也 オーグバリュー バンプレストオリジナル トビア・アロナクス ガイアガンダム 機動戦士ガンダムSEED DESTINY エルピー・プル ガルムレイド・ブレイズ バンプレストオリジナル ヴィレッタ・バディム ガンダムアシュタロンHC 機動新世紀ガンダムX アナベル・ガトー ガンダムXディバイダー 機動新世紀ガンダムX カナード・パルス ガンバスター トップをねらえ! テレサ・テスタロッサ キングゲイナー OVERMAN キングゲイナー シーブック・アノー クストウェル・ブラキウム バンプレストオリジナル カノン・メンフィス グランヴェール 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL ユウキ・ジェグナン グレートマジンガー グレートマジンガー ラカン・ダカラン クロガネ スーパーロボット大戦OGシリーズ イネス・フレサンジュ クロスボーンガンダムX1 機動戦士クロスボーン・ガンダム ジャミル・ニート クロスボーンガンダムX3 機動戦士クロスボーン・ガンダム ショウ・ザマ ゲシュペンストMk-Ⅱ・S スーパーロボット大戦OGシリーズ 紅エイジ ケンリュウwith剣狼 マシンロボ クロノスの大逆襲 Dボゥイ ゴッドガンダム 機動武闘伝Gガンダム ロム・ストール ゴライオン 百獣王ゴライオン レーベン・ゲネラール シャア専用ゲルググ 機動戦士ガンダム エリート兵 ジャイアントロボ ジャイアントロボ THE ANIMATION-地球が静止する日 イルイ(イルイ・ガンエデン) ジンバ OVERMAN キングゲイナー ジロン・アモス ステルバー 真(チェンジ!!)ゲッターロボ~世界最後のの日~ ディアッカ・エルスマン ストライクフリーダムガンダム+ミーティア 機動戦士ガンダムSEED DESTINY アギーハ ストライクノワール 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGASER サウス・バニング スレードゲルミル スーパーロボット大戦OGシリーズ シン・アスカ セレブレイダー 神魂合体ゴーダンナー 暗黒大将軍 ソーラーアクエリオン 創聖のアクエリオン ヤマダ・ジロウ ソウルゲイン バンプレストオリジナル テッカマンアックス ソルグラヴィオン 超重神グラヴィオン トレーズ・クシュリナーダ 第14使徒ゼルエル 新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ ダイゼンガー スーパーロボット大戦OGシリーズ ヴァン ダイターン3 無敵鋼人ダイターン3 エルデ・ミッテ ダイテツジン 機動戦艦ナデシコ テッカマンレイピア ダイモス 闘将ダイモス 静かなる中条 大雷凰 バンプレストオリジナル 張五飛 ダリア・オブ・ウェンズデイ ガン×ソード ルネ・カーディフ・獅子王 ダルタニアス 未来ロボダルタニアス 衝撃のアルベルト ダン・オブ・サーズデイ ガン×ソード カズマ・アーディガン ダンクーガ 超獣機神ダンクーガ アポロ ディアブロ・オブ・マンデイ ガン×ソード アマンダラ・カマンダラ テキサスマック(PK) 真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ ティンプ・シャローン デスティニーガンダム 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 車弁慶 デュラクシール 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL プルツー トライダーG7 無敵ロボトライダーG7 破嵐万丈 バイオトリケラ 機獣創世記ゾイドジェネシス ウンブラ バルゴラ・グローリー バンプレストオリジナル 春日井甲洋 パワーライザー マシンロボ クロノスの大逆襲 シリウス・ド・アリシア ビッグデュオ THEビッグオー タスク・シングウジ ファフナー・マークゼクス 蒼穹のファフナー 皆城総士 フェアリオンG スーパーロボット大戦OG ホシノ・ルリ ブラックサレナ 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness- 真壁一騎 ボスボロット マジンガーZ ツワブキ・ダイヤ ボン太くん フルメタルパニックふもっふ ドモン・カッシュ マジンガーZ(強化型) グレートマジンガー 草薙剣児 ラーゼフォン ラーゼフォン 渚カヲル ライジングガンダム 機動武闘伝Gガンダム ウェンドロ ライディーン 勇者ライディーン ジュドー・アーシタ 量産型ボン太くん フルメタルパニックふもっふ ジ・エーデル・ベルナル 追加機体 機体名 出展作品 配置位置 ゴッドマーズ 六神合体ゴッドマーズ C-5北の橋 プラネッタ OVERMANキングゲイナー D-3
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参加者名簿 【主催者】ヴィンデル・マウザー 【70/70】 キャラクター名 出典作品 初期支給機体 アギーハ スーパーロボット大戦OGシリーズ ストライクフリーダムガンダム+ミーティア アナベル・ガトー 機動戦士ガンダム 0083 スターダストメモリー ガンダムアシュタロンHC アポロ 創聖のアクエリオン ダンクーガ アマンダラ・カマンダラ 重戦機エルガイム ディアブロ・オブ・マンデイ 暗黒大将軍 グレートマジンガー セレブレイダー 碇シンジ 新世紀エヴァンゲリオン 第14使徒ゼルエル イスペイル スーパーロボット大戦K ヴァルシオーネR イネス・フレサンジュ 機動戦艦ナデシコ クロガネ イルイ(イルイ・ガンエデン) 第3次スーパーロボット大戦α ジャイアントロボ ヴァン ガン×ソード ダイゼンガー ヴィレッタ・バディム スーパーロボット大戦OGシリーズ ガルムレイド・ブレイズ ウェンドロ スーパーロボット大戦OGシリーズ ライジングガンダム ウォーダン・ユミル スーパーロボット大戦OGシリーズ アストレイレッドフレーム ウンブラ スーパーロボット大戦D バイオトリケラ エリート兵 スーパーロボット大戦F完結編 シャア専用ゲルググ エルデ・ミッテ スーパーロボット大戦MX ダイターン3 エルピー・プル 機動戦士ガンダムZZ ガイアガンダム 春日井甲洋 蒼穹のファフナー バルゴラ・グローリー カズマ・アーディガン スーパーロボット大戦W ヴァンの蛮刀(ダン・オブ・サーズデイ) カナード・パルス 機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY ガンダムXディバイダー カノン・メンフィス 蒼穹のファフナー クストウェル・ブラキウム カラス 機動戦士クロスボーン・ガンダム ウォドム ギリアム・イェーガー スーパーロボット大戦OGシリーズ アルトアイゼン・リーゼ 草薙剣児 鋼鉄神ジーグ マジンガーZ(強化型) 車弁慶 ゲッターロボG デスティニーガンダム コウ・ウラキ 機動戦士ガンダム 0083 スターダストメモリー ∀ガンダム サウス・バニング 機動戦士ガンダム0083 ストライクノワール ジ・エーデル・ベルナル スーパーロボット大戦Z 量産型ボン太くん シーブック・アノー 機動戦士ガンダムF91 キングゲイナー 紅エイジ 超重神グラヴィオン ゲシュペンストMk-Ⅱ・S 静かなる中条 ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日 ダイモス ジャミル・ニート 機動新世紀ガンダムX クロスボーンガンダムX1 ジュドー・アーシタ 機動戦士ガンダムZZ ライディーン ショウ・ザマ 聖戦士ダンバイン クロスボーンガンダムX3 衝撃のアルベルト ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日 ダルタニアス シリウス・ド・アリシア 創聖のアクエリオン パワーライザー ジロン・アモス 戦闘メカ ザブングル ジンバ シン・アスカ 機動戦士ガンダムSEED DESTINY スレードゲルミル タスク・シングウジ スーパーロボット大戦OGシリーズ ビッグデュオ 張五飛 新機動戦記ガンダムW 大雷凰 剣鉄也 グレートマジンガー エヴァンゲリオン初号機S2機関搭載 ツワブキ・ダイヤ ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU ボスボロット ディアッカ・エルスマン 機動戦士ガンダムSEED ステルバー Dボゥイ 宇宙の騎士テッカマンブレード ケンリュウwith剣狼 ティンプ・シャローン 戦闘メカ ザブングル テキサスマック(PK) テッカマンアックス 宇宙の騎士テッカマンブレード ソウルゲイン テッカマンランス 宇宙の騎士テッカマンブレード 不明 テッカマンレイピア 宇宙の騎士テッカマンブレード ダイテツジン テレサ・テスタロッサ フルメタル・パニック! ガンバスター 遠見真矢 蒼穹のファフナー ヴァイスリッター トビア・アロナクス 機動戦士クロスボーン・ガンダム オーグバリュー ドモン・カッシュ 機動武闘伝Gガンダム ボン太くん トレーズ・クシュリナーダ 新機動戦記ガンダムW ソルグラヴィオン 渚カヲル 新世紀エヴァンゲリオン ラーゼフォン 羽佐間翔子 蒼穹のファフナー ウイングガンダムゼロカスタム 破嵐万丈 無敵鋼人ダイターン3 トライダーG7 藤原忍 超獣機神ダンクーガ ZZガンダム プルツー 機動戦士ガンダムZZ デュラクシール ホシノ・ルリ 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness- フェアリオンG 真壁一騎 蒼穹のファフナー ブラックサレナ ミスト・レックス スーパーロボット大戦K ヴァルシオン改 皆城総士 蒼穹のファフナー ファフナー・マークゼクス ヤマダ・ジロウ 機動戦艦ナデシコ ソーラーアクエリオン ユウキ・ジェグナン スーパーロボット大戦OGシリーズ グランヴェール ラウ・ル・クルーゼ 機動戦士ガンダムSEED アカツキ(シラヌイパック装備) ラカン・ダカラン 機動戦士ガンダムZZ グレートマジンガー ルネ・カーディフ・獅子王 勇者王ガオガイガーシリーズ ダリア・オブ・ウェンズデイ レイ・ザ・バレル 機動戦士ガンダムSEED DESTINY R-GUNリヴァーレ レーベン・ゲネラール スーパーロボット大戦Z ゴライオン ロム・ストール マシンロボ クロノスの大逆襲 ゴッドガンダム
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初登場 ステータス 初登場 / / / / | ヽ__ \ / / / / / | \ ̄`. /イ / ' / j __ \ /´ / / ./ / ハ \ ̄ / / ./ / / / ,仏ム ト-\ ; ′ / ∠ファ'zxイ_ 厶ィ/斗<i ト、 | l ;| / /,不乃Y¨´ /^゛/ヘ必ソノ| ハレヘ| レ1小 / | /へゞ=' 1 , /  ̄ 小lイ' ハ 亅 | ;ト、!'レ′ハヽ jイ / | !イ やあ、君が手伝ってくれるマコトか /Ⅵ弌ーヘ ゛゙ j/ ! ハ! __//〉 〉 〉 ヽ ヽ ` _, メ∧ /´ / ./←←'<./ i\ ヽニ二ニノ イ 丶 / / / ', \ ー一 / / ∧ ちょうど昨日暴徒が発生した / ; ′ / ∧ 丶 / / 厶__\__/ | i ∠ニヽ ノ } `¨´ / / ⊆) ̄\ それの鎮圧にいくんだが、手伝ってくれるか? ! | ! i| ∧ / ∧ _\ ヽ', ! | ! | / ', / / \ / _\\ 無論、ボンタのデモンストレーションも兼ねている ヽ \ ! | ! V`ー------/ / \| / r-\\ / ィ/ _ / / ,...ィ  ̄ i レィ" /ニニ =..-...._ __,,..ィ ニ ミY.} / ,.x ^Y ヽ =ニ、  ̄ ̄ >=- ヽ/,..ィ" / / ー..、 `ー- _ ,.イ " ,...ィ ´ / / i! \ ̄ ̄ / / / / | \ ヽ / / / / / | ハ ハ ,.イ ./ 〃 / / ! ハ ハ _,イ-=イ / / / / /} V ト、 / / / 〃 /| /',ィ! i | ̄. /イ /  ̄≧ミ;、 イ ≠≦_ | | | / ィ / 不示ミ=ー / ̄Y r尓ケ! i ハ | 仲魔との連携も取れるようだし. /ハ! //ゝ_辷ソ/ / / ゞニz斗| , イ/ iハ| | // ,,,,,, ̄ ./ .イ. /  ̄ ,,,,,,,レ/ // レイ .{ハ ./ ./ , /ハ! この機能はおおむね問題がない様だな・・・ , ヽ;, i / ヽ ,.イ / \ ´ ̄ ̄` ヽ/ . ..| / \  ̄ / ´ |フ}、 実は、このボン太くんは ハ 、 ,.ィ / ∧ / } ー-" / ∧ センターの特殊部隊に降ろす試作品なんだ // ハ / /7 } ィ | / . . // ありがとう、おかげで上手くいきそうだ | ̄..^| | ̄}} .// |}ヽ ーイ ヾ .// ボン太くんスーツの開発者でもある悪魔使い。地霊ドヴェルガーを仲魔にしている様子。 宗介の好物といえばコッペパン。彼お勧めのドーラ食堂にはコッペパンを用いたメニューが大量に存在する。 ステータス / / / / | ヽ__ \ / / / / / | \ ̄`. /イ / ' / j __ \ /´ / / ./ / ハ \ ̄ / / ./ / / / ,仏ム ト-\ ; ′ / ∠ファ'zxイ_ 厶ィ/斗<i ト、 | l ;| / /,不乃Y¨´ /^゛/ヘ必ソノ| ハレヘ| レ1小 / | /へゞ=' 1 , /  ̄ 小lイ' ハ 亅 | ;ト、!'レ′ハヽ jイ / | !イ /Ⅵ弌ーヘ ゛゙ j/ ! ハ! __//〉 〉 〉 ヽ ヽ ` _, メ∧ /´ / ./←←'<./ i\ ヽニ二ニノ イ 丶 / / / ', \ ー一 / / ∧ / ; ′ / ∧ 丶 / / 厶__\__/ | i ∠ニヽ ノ } `¨´ / / ⊆) ̄\ ! | ! i| ∧ / ∧ _\ ヽ', ! | ! | / ', / / \ / _\\ ヽ \ ! | ! V`ー------/ / \| / r-\\ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 戦士/悪魔使い ソウスケ=サガラ N-C 元軍人崩れの謎の青年である。 悪魔使いとして高い適正を有していたようで、魔法こそ扱えないものの 的確な戦術と非情なまでの判断が幾度の戦場を乗り越えさせてきた。 しかし喋ってみれば中々誠実な人物であり、報いてくれる人物でもある。 その(悪魔使いである)性質上、誠と共同戦闘は難しいが、共同戦線は非常に張りやすい ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【JOB】 悪魔使い 【STATUS】 Lv22 HP130 ・破魔無効 ・呪殺対策あり ・ガン半減 力8 魔1 知8 速10 耐8 運1 【SKILL】 とくになし 【SPECIAL】 とくになし 属性はN-C、状況次第で敵にも味方にもなるだろう -- 名無しさん (2011-05-15 18 49 47) 現在Lv26前後で伸び悩み中。やらない夫陣営に所属しているが、独自の行動方針も持っている -- 1 (2011-07-05 12 08 08) 名前 コメント
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信太くん 『信太くん』 とは?